公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

コマツナギが咲く

75日(日)
 
 里の広場の入り口にオレンジの花が咲いていた。ザクロの花ではないかと思い近付いた。花弁は八重のようで、全体が皺だらけである。別の場所で見たザクロの花もこのような感じであった。本当にこんなに皺が入っているのだろうか。調べて見ると、いずれも花弁に皺が入っていると説明されていた。
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ザクロの花
 
 花の広場の丘に上ると、リョウブを見ることが出来る。先日、別の場所でリョウブの大きな花序を見た。そこでは、わずかしか花が咲いていなかった。今日は花がたくさん咲いていることを期待していた。蕾のものもあるが、かなり咲いているのが分かった。白色の花弁の5枚は確認できるが、おしべが10本、めしべの先が3つに割れているところは写真では分からなかった。
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リョウブ

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リョウブの花
 
 草原にシマスズメノヒエが見えた。最近色々なところで見かけるようになった。自宅近くの公園ではシマスズメノヒエよりタチスズメノヒエが勢力を振っているが、その他の公園では、タチスズメノヒエをあまり目にすることがない。
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シマスズメノヒエ
 
 カエデのところで、数人がかたまって何かを見ている。「何を見ているのか」と近寄ってみると、カエデの果実を見ていた。普通見かけるカエデの果実よいずっと大きい。大きな葉の形からすると、イタヤカエデの果実のように思える。
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イタヤカエデ

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イタヤカエデの果実
 
 
 前年、イタヤカエデの脇にオオブタクサを見ている。オオブタクサは喘息の凶器の1つとする説もある。以前河川に沿って大繁殖しているのを見ている。ここの公園内へ侵入している光景を見て、「やはり侵入してきたか」との思いがした。今年はどうなっているだろうかと見て見ると、やはり出現している。大事にならなければと思っている。
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オオブタクサ
 
 池に出ると、なぜか気分が爽快になる。視野の広さと、緑、そして水が織なってこういう気持ちにするのだろう。中の池のここの部分にはコウホネが生育している。水の流れ、風に吹き寄せられて、岸近くに寄せられている。パークセンターに花の写真があったので、開花しているか確認した。花はほとんど見えない。一つも見えないのも変だと、よく見直した。すると、遠方の水面に突き出た茎の先に黄色い花が1輪だけ見えた。
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 上の遊歩道に上がり、池を見下ろしながら進んだ。池沿いにはスダジイが並んでいる。スダジイの向かい側の土手にいろいろな草本類が出てくる。「今、何が見られるか」と思いながら進むと、ピンク色の花が目に入ってきた。コマツナギである。葉を見ると、同じマメ科の花だから当然と思うが、カラスノエンドウに似ている。しかし、花を見ると違いがはっきりする。コマツナギは枝から花序が立ち上がり、そこにピンク色の小花がついている。
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撮影:623
 

  記  平成2774日(土)