公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オカトラノオが咲く

7月4日(土)
 
 パークセンターから山へ入ると、ムラサキシキブ(ヤブムラサキかも)があり、そこを越えたところにオカトラノオがある。先日来たときは、かなり膨らんだ蕾になっていたので、数日で咲くのではないかと読んでいた。昨年は、開花期を逃してしまっていたので、今年は逃すまいと日にちを追っていた。
 山の小道を進むと、ヤブマオが穂を出していた。先程はミズヒキの穂を見ていたので、いよいよ真夏に近づいた実感がこもってきた。ヤブマオは上に雌花の花序をつけ、下に雄花の花序をつけるという。今見ているのは上に出てきた花序であるので、雌花の花序と思う。球形のものから小さなブラシのようなものが多数出ている。これが雌花とは花の感じがしない。
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ヤブマオ

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ヤブマオの花
 
 坂を下ると、オカトラノオが見えてきた。ここの一角に沢山かたまっている。1つの小花を見ると、花弁が6枚(6つに割れる)に見える。オカトラノオの資料を見ると、みんな5枚(5つに割れる)と書かれている。「本当にオカトラノオなのか」と疑問が湧いた。牧野さんの新日本植物図鑑、寺崎さんの日本植物図譜を見ても5枚(5つに割れる)と書かれている。6枚(6つに割れる)と書かれているものはないかと当ると、
 
大金台ではたまに6裂の花も混じります。
 
を探し当てた。6枚(6つに割れる)オカトラノオもあることが分かった。
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 里の広場へくると、栗の樹があった。小さな果実がついている。栗の果実はよく知っているが、栗の樹については知識を持っていない。葉はコナラ、クヌギに似ている。何方かといえば、クヌギの方に近い。葉の縁の鋸歯が棘のようになっている。果実の傍に雄花の花序がある。これクリのものか、それともコナラのものか、鮮明でないので分からない。
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コナラ

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クリ
 
 里の広場の奥へ進むと、葉の陰にオレンジ色に熟した果実が見えた。葉はクワの葉に似ているが、ヒメコウゾと分かった。実は、ヒメコウゾの名前を知ったのも最近である。見ると1本だけではない。ここから奥一帯にヒメコウゾの樹が分布している。
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ヒメコウゾの果実
 
撮影:623
 

  記  平成2773日(金)