公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アメリカヤマゴボウ、ミズヒキが花をつける

73日(木)
 
 南門を入ると、アメリヤマゴボウが目に付いた。毎年見る花だが「もう咲き出したのか」と思った。花は咲き出したところで、緑色をしている。日にちが経ち、果実が熟してくると赤から黒色へと変わってくる。枝も次第に赤味を増してくる。よく見ると花は下から咲き出しているのが分かる。1つの花を見ると、丸みがかった5枚の白い花弁が見えるが、これは萼だという。中央の緑色をしたものは子房で、これが果実になってくる。有毒植物で、全体にわたって毒があり、果実も有毒である。(参考:ウィキペディア
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 アメリヤマゴボウの隣にミズヒキがあった。葉が大きくなっていたが、花はまだ咲いていなかった。「そろそろ咲き出すのかなぁ」と思いながら坂を上って行くと、藪の手前に長い枝を伸ばし、花が咲き出したミズキを見つけた。「やはり咲いたのかぁ」と思った。小さな花だが、きれいである。4枚の花弁にみえ、3枚が赤く、1枚が白い。4本のおしべ、めしべの先は2つに分かれている(めしべは2本)。
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ミズヒキ:花はまだ咲いていない

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ミズヒキ:花が咲いている
 
 ここの坂には、ナツツバキとヒメシャラの樹がある。ここを通るときは、2種類の樹を見ることにしている。ヒメシャラはとうに花期を終えたが、ナツツバキにはいくつか花が残っていた。改めて花を見ると、ツバキの名がつくだけに、普通春に見るツバキによく似ている。
 ナツツバキとヒメシャラが並んでいるので幹を比較してみた。樹皮の剥げたところの色に違いが見られる。ナツツバキは黄緑色、ヒメシャラは赤褐色に見える。
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ナツツバキ

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ナツツバキの幹

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ヒメシャラの幹
 
 コナラ、カエデを見てパークセンターへ向かおうとしたところ、ヤマモモと思っていた樹に赤みが見えた。この樹の花や果実を見ていないので、断定はできないが、この樹はヤマモモでなくホルトノキに見えてきた。後日、詳細を調べてみたい。
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ヤマモモでなくホルトノキ
 
 パークセンターへ降りると、水辺にハンゲショウが見えた。葉の一部が白色になっている。花が小さいので、この葉が目につく。変わった名前なので、語源を調べて見ると2つの説があった。
 1つは、葉が半分化粧したように見えることから呼ばれるようになった。2つ目は、カラスビシャク(半夏)にちなんだところから呼ばれるようになった。この2通りあるが、一般的には見た感じから判断した前の説の方が分かりやすい。
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撮影:623
 

  記  平成2772日(水)