房総への研修旅行 2
7月2日(木)
お花畑のある磯の海岸沿いにバスは進み、野島埼灯台近くのホテルに着いた。上空の雲の様子は荒れ模様のようだが、海岸付近は薄日が照り出し、暑さが感じられてきた。
ホテルから広々とした海の景色を見ていると、気分が爽快になる。早速、皆さんお風呂へ行くことにした。お湯はぬるめであったが、湯船につかると日頃の疲れが解されてくる。露天風呂があったので、ドアー開け入ってみた。こちらの湯は中より幾分あたたかった。汗と同時に日頃の疲れを落とし、気分が爽快になった。
海の景色
野島埼灯台
お食事会(宴会)が始まった。総勢80人近くが集まると会場は人でいっぱいになった。各自の前には飲み物と食べ物が用意されている。乾杯があり冷たい飲み物がのどを潤した。ほっとしたみなさんの顔がほころんできた。互いに日頃の苦労が分かち合える。各町内の様子が耳に入ってくる。どの町内も多かれ少なかれ課題を抱えている。役員さんが多いので、悩みの共通点も多い。いろいろなところで情報交換が行われ、耳がこっちからあちらへと移っていく。
短い時間だったが、昼食を挟みたくさんの情報交換が行われた。この場で新しく知りあいになれた人も生まれた。参加した人が一人一人どこかで縁の下の力になっていることが確認された。
お食事会(宴会)の風景
一休みし、帰路に就くことになった。バスに乗り、しばらくは来た道を戻った。途中、那子観音に立ち寄った。ここの境内にも房総を代表する樹木があった。タブノキはかなりの老木になっている。普通見るタブノキは樹全体がスラーッとしてスマートであるが、ここのタブノキの幹はごつごつしている。タブノキの葉はサンゴジュに似ているので、もしかしたらと思って見ると、タブノキ独特の球形の果実がついていた。このような老木が何本か続き、奥へ行くと、「ビャクシン」と記名された樹があった。見たところヒノキによく似ている。調べると、ヒノキの仲間であった。これがビャクシンだとすると、安房神社で見たヒノキもビャクシンかもしれない気がしてきた。
ビャクシン
ビャクシンの葉
バスは途中お土産店に寄り、高速道路を走り続けた。バス内では任意後見制度についてVTRで学習を深めた。高齢社会になり、認知症の方の数が増えている。それに目をつけ、高齢者の財産を狙う振り込み詐欺等の犯罪が増えている。最近は手口も巧妙になっている。自分たちはどう対処したらよいか。
社会には後見制度が準備されている。自分に変わって財産の管理をしてくれる制度である。
独り身や高齢になると、自分では財産の管理が上手く出来なくなる。そういう時は後見人を決めておくと助かる。後見人の事務処理については後見管理人がついており、事務が適正に行われているか管理している。この制度を利用すると、自分の財産が自分のために安全に使われることになる。後見人には普通家族や親戚の人がなるが、独り身の人には弁護士など適切な人を選んでもらえる。
高速を走るバスの外は雨らしい。道路がぬれている。天気が不安定で傘を用意してきたが、外にいるときはその心配がなかった。アクアラインへ入ると、バスは動かなくなった。前方には、すっと先まで車がつながっている。海ホタルはすぐそこに見えているが、どうにもならない。
横浜に出て、ベイブリッジを渡った。高いところからの港の眺めは素晴らしい。ビルや家並みは箱庭のように見える。出発場所に戻り、バスを降りると、道が随分濡れていた。こちらでは沢山雨が降ったようだ。
撮影:6月21日
記 平成27年7月1日(水)