舞岡公園 ハエドクソウを見る
6月29日(月)
みずき休憩所の一角にニシキギの植込みがある。みずき休憩所の名の通り、周りにはミズキの樹が何本もあるので、いままでそちらに気を取られていた。ニシキギの存在に気付いたのは前回訪れた時だった。ベンチに腰掛け、休みながら周りの景色を見ていた時、後ろを見ると、ベンチの直ぐ傍にニシキギの植込みがあった。その頃は花も散ろうとしていた。今見ているのはみずき休憩所へ向かうところにあるニシキギである。既に花はなく、翼のある枝が目に入ってくる。枝に翼がある点で、ヌルデとよく間違う。2つを同時に見れば、同じ翼でも、ニシキギの翼は木質が強く表れているように見える。
ニシキギ:枝の翼
右の方に大きな葉をつけたクズが見える。太いつるをしていて、何にも絡まって伸びていく。町の中では電柱やフェンスに絡まって上まで覆い尽くしている光景も珍しくない。ここのような藪の中でも、このような猛威をふるっている。クズに絡まれたらどんな樹木も息の根が止められそうに思える。
クズ
みずき休憩所でミズキの写真を撮った。球形の果実が横によく並んでいる。ミズキの葉は大きく、葉脈がはっきりしている。葉は全縁というが、波を打っている場合は「これはミズキでいいのか」と迷うことがある。近くにヤマグワがあり、その葉に切れ込みがないときは何度もミズキの葉と見直した覚えがある。
ミズキ
これはガマズミだろうか。今日見てきたガマズミには小さな果実がたくさんついていたが、この樹には果実がほとんど見られない。これはガマズミだとは思えなくなった。葉は似ているが、疑問が深まってくる。枝に何か芽か、蕾らしいものが見える。
葉が互生であるように見える。ガマズミは対生である。葉脈の間隔も広すぎる。どうも別のものに見えたので、調べ直すと、ガマズミでなく、マンサクである可能性が出てきた。
マンサク
樹の陰にミズヒキやイノコズチに似た花を見つけた。ハエドクソウの名前が思い出されたが、確かなところは分からない。花が小さいので、何度も接写写真に挑戦したが、鮮明な写真は撮影できなかった。下から咲いてくるものか、咲き終わった花は枝に沿い下を向いている。この辺はイノコズチに似ている。花は円筒型に見え、先が3つに割れているように見える。そのうちの1枚は先が窪んでいる。唇形のようにも見える。がくに相当するものに紫色をした深い切れ込みが見える。
ハエドクソウ
ハエドクソウの花
撮影:6月15日
記 平成27年6月28日(日)