舞岡公園 ネコヤナギを探す
6月27日(土)
畦道に確かネコヤナギがあった。いまは、白色の毛で包まれた花序が無い。この状況だと葉を手掛かりに探さなければならない。葉の特徴がしっかり念頭に入っていないと、探し出すことは難しい。ここに来て、迷わされている。凡の場所は見当がつき、「葉が、灰白色で厚っぽかった」という印象を手掛かりに探した。記憶から遠のいていたが、それらしいものが見つかった。
詳細を調べると、浅い鋸歯、厚ぼったく、毛深い点は似ているが、葉の先は細くなり、基は丸みを帯びている。形は5月に別の場所で見た葉とまるで違っている。どうもネコヤナギとは違う気がしてきた。葉の付き方を見ると、対生になっている。ネコヤナギの葉の付き方を調べ直すと、互生である。今見ているのは別種である可能性が出てきた。
5月のときの葉
花序を見たとき、ネコヤナギに間違いないと思ったが、思い違いだったのだろうか。過去の写真を振り返ってみたが、ここを撮影したものはなかった。
振出しに戻り、調べ直していくと、意外なことが出てきた。葉の付き方、葉の様子から調べていくと、イヌコウリヤナギが出てきた。もしかしたらこちらに該当するかもしれない。いずれにしても、現地で調べ直す必要が出てきた。
畦道から上がり、山に入った。この坂を上るのは久しぶりである。坂道は前田の丘へ通じている。前田の丘ではアジサイが見ごろになっていた。ここでひと休みして、坂を下り始めた。薄暗い樹木のトンネルをくぐると、下の日当りにヒルガオ、オニドコロが見え、ヒルガオは花が咲いていた。
下り終えたところに道を塞ぐようにマユミの樹がある。既に花期を終え、果実の生成期に入っている。どこのマユミとも変わりがない。このマユミも冬芽、葉を見ていたときは、この樹がマユミだと判定する自信はなかった。いまは間違いなくマユミと分かる。
マユミ
マユミの樹の下に、どこかで見たことのある葉を見つけた。小さな芽生えである。葉は丸く、曲線を描く葉脈に目が惹かれる。これを見て、サルトリイバラの名前が浮かんだ。しかし断定するには早いと思えた。サルトリイバラの葉脈は、主脈1本に、基から出る1対の葉脈であった。ところが、今見ているものは基から出る葉脈が3対ある。「サルオリイバラとは違うのではないか」と思い、調べることにした。すると、ウィキペディアには3〜5本の葉脈があると記載されていた。これが事実だとすると、この葉はサルトリイバラの葉でよいことになる。
サルトリイバラ
撮影:6月15日
記 平成27年6月26日(金)