舞岡公園 クサレダマ、チゴザサを見る
6月26日(金)
確かこの辺にヤマボウシがあったはずと思い探した。しかし見つからない。付近を見ると、枝先に球状のものがいくつも伸びている樹が見えた。「この樹だ」と分かった。頭の中で描いていたヤマボウシは、白色の花弁(がく)が開いている姿だった。ヤマボウシが花を終え、花弁(がく)を落としていたのであった。幹を見ると、灰白色の斑点が見える。間違いなくヤマボウシである。葉は楕円形で比較的大きく、縁に波があり、上へ延びる葉脈が目立つ。
ヤマボウシのすぐ隣で、エゴノキの枝から果実が下がっていた。こちらも花期を終えている。幹は黒みがかっている。この葉は互生というが、特徴がつかみにくい。1か所から3枚葉が出ているように見える時もある。芽吹きの葉は3枚ずつ出るというが、その名残かと思われる。
エゴノキの果実
再度、ムラサキシキブを見ていると、すぐ横に小さな瓜のような果実が見つかった。アケビであろうとつるを辿ると、確かに5枚の葉が見つかった。アケビの葉は頻繁に見ているが、果実を見ることはなかった。今年は4月に花を見たし、今日果実を見ることが出来た。中々いいめぐりあわせと思った。
アケビの果実
垣根の樹が大きくなり、ハンノキの林の見通しが悪くなった。野鳥がさえずっていた時は遠くなった。この垣根の樹は葉から考えるとアカメガシワではないかと思っていた。今見ると花が咲いている。花はアカメガシワの雄花である。葉から類推していたことが明らかになった。アカメガシワは雌雄が別株なので、近くに雌株があればと探したが見つからなかった。アカメガシワを見た時は、両株を探しているが、雌株はなかなか見つからない。
アカメガシワ:雄花
再びあぜ道に戻ってきた。茎から3枚の葉が輪生している樹がある。見ると一帯がみんな同じものようだ。花はつけていない。珍しそうなので、また現れてきそうだと思い、頭に描いていた。すると、間もなく同じようなものが現れた。黄色い蕾がついている。確かに同一のものか、もとへ戻り、比べてみた。間違いないようだ。一か所から葉が3枚出ることを手掛かりに調べると、クサレダマが出てきた。特徴を見ていくと似ている。
クサレダマ
クサレダマの蕾
ササと思える樹に紫色の小さな花がついている。花から見ると明らかにササではない。花が小さいので特徴がつかめない。よじれた花枝の先に、玉のようなものがあり、そこから2本紫色の毛をつけたブラシのようなものが見える。手掛かりが少なく、当てずっぽうに図鑑を調べると、チゴザサが出てきた。ブラシの様なものの正体を調べると、
薄紫色のブラシのような雌しべの柱頭を二つ出している(長さ3ミリぐらい)。
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という説明があった。
やはり、めしべであることが分かった。
チゴザサ
チゴザサの花
撮影:6月15日
記 平成27年6月25日(木)