舞岡公園 ムラサキシキブ、コムラサキ、ヤブムラサキ
6月25日(木)
枝に翼があるこの樹をよく見かける。ヌルデの気がするが、確かだろうか。枝から出る葉は対生になっている。この枝を見ると1つの大きな葉のように見える。葉のつくりで調べると、羽状複葉であり、頂部に葉が1枚あるので、このようなつくりは奇数羽状複葉になる。翼を見ると、中央が膨らみ、両端で細くなっているので、弧のように見える。葉などについて細かくチェックしておく必要があった。
ヌルデ
ヌルデの葉
ガマズミの隣にコウゾの樹がある。コウゾの葉はヤマグワの葉に似ている。葉を見たのではほとんど区別がつかないので、調べてみた。
の説明によると、コウゾはカジノキとヒメコウゾの雑種で、栽培されているもので、通常見るのはみんなヒメコウゾだという。また「葉はヤマグワより毛が多く、鋸歯が細かい、葉柄が短い」などと記載されていた。この3点はほぼ確認できた。コウゾと思っていた樹はヒメコウゾになるようだ。
コウゾ?
ヒメコウゾ
水路沿いにはコムラサキを見ることが出来る。この仲間に、ムラサキシキブ、ヤブムラサキがある。3つの中で、コムラサキだけは区別できるようになった。コムラサキの花は葉腋から少し離れたところから出て、花が2つより一回り小さい。この樹を見ると、確かに葉腋から少し離れたところから出ている。
コムラサキの花
上の道に出た崖にヤブムラサキがある。これとムラサキシキブ区別がまだ曖昧になっている。
を参考にすると、葉の先が尾状に長く伸びる点、葉の元が楔形になっている点などから考えるとヤブムラサキでなく、ムラサキシキブの可能性があるようだ。
ヤブムラサキ?
ヤブムラサキ?
ヤブムラサキは葉の表面には短毛がある。裏面には星状毛が密生する
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とあるので確認してみた。すると、両面に毛があるが、密生するほどではない。従って、この樹はムラサキシキブになるようだ。
表:毛は密生していない
裏:毛は密生していない
ムラサキシキブの向かい側にカキの樹がある。カキの樹の幹は黄褐色で、縦横に細かいひび割れのような細かい線模様が入っている。いま小さい果実が実り始めている。口にする果物の樹や花は意外と見る機会が少なく、詳細がつかめない。
カキの樹
撮影:6月15日
記 平成27年6月24日(水)