公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ヒメジソを見る

624日(水)

 水路に沿って畦道を下って行くと、いろいろな植物が現れてくる。町の中で見られるものから、ここでなければ見ることが出来ないものまでいろいろある。
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水路沿いの畔道
 
 シマスズメノヒエが見えた。この植物は町の中でも見ることが出来る。不思議なことに、今年はここで初めて見ることになった。シマスズメノヒエがあるのだからタチスズメノヒエがあっても不思議でないと思い探したが、見つからなかった。それだけでなく、シマスズメノヒエそのものがここに数本あっただけだった。もしかしたら、今後出てくるのかもしれない。
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シマスズメノヒエ

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シマスズメノヒエの穂
 
 「この葉は何の樹かなぁ」と考えた。花や、果実があれば、何という植物か決めやすいが、葉や幹だけだとなかなか決められない。この植物も一旦は見ているはずであるが、葉をしっかり見ていなかったので、名前が浮かんでこない。恐らく、ハンノキではないかと全体を見渡すと、葉の陰に雌花が見つかった。いまは果実になろうとしている。これが見つかりハンノキと判定できた。葉は厚めで表面に艶がある。縁には鋸歯があり、鋸歯の先は棘のようになっている。葉脈は鋸歯の元まで届いている。
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ハンノキ:果実が見える
 
 シソに似た小さな花が咲いていた。ポツンとここにあるだけで、同じものは周りにない。「小さいからヒメジソかなぁ」と検討をつけて図鑑を見ると、ヒメジソの名前があった。
 特徴を調べると、花は唇形花で、上唇が3つに割れ、下唇は1枚になっている。茎は角張り、毛がある。参考書によると、「下向きに曲がった短毛」とあるので、拡大してみると、確かに下向きに曲がっている。ヒメジソに間違いないと思う。
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ヒメジソ

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ヒメジソの花
 
 水路の流れを見ていると、ミゾソバに気が付いた。花の時期でないので未だ咲いていない。葉がヒルガオに似て、耳がある独特な形をしているので分かった。
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 穂が真っ直ぐ伸びたイネ科の植物があった。水際へ行くとよくこれを見ていたが、特に名前を調べていなかった。葉の付きがヨシに似ているので、クサヨシというものかと勝手に名をつけて、図鑑を調べてみた。するとクサヨシの名前が出ている。図や写真を見ると似ている。特徴を読んでいくと、ほぼクサヨシらしいことが分かった。
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クサヨシ
 
 畦道には頻繁にマユミが現れてくる。以前は花の時期を見てきたが、いまは果実の時期になっている。果実は四角張り、未だ緑色だが、そのうちにピンク色がかってくる。この樹も果実が落ち、葉だけになると、マユミと判定できなくなってしまう。いまのうちに葉や幹の特徴をメモしておかなければならない。
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マユミ
 
撮影:615
 

  記  平成27623日(火)