公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤエドクダミを見る

621日(日)
 
 長閑に水路沿いに進んで行った。日陰でひんやりしていることも手伝い、息をする空気も何となく濁りがないよう感じる。水辺にドクダミがあった。この時期、藪の裾にはこのドクダミが多いに茂っている。独特の匂いを放つ植物だが、この匂いがこの時期の藪の香りを感じさせる。
イメージ 1
水路沿いのドクダミ
 
 歩き進むと前方に池が見えてきた。近づくにつれ1度見た覚えがある景色に思われて来た。昨年929日にここを通り、左へ曲がって行った。今日は反対側から来たことになる。ここの池のほとりにアカシデがあったことを覚えている。再度確認した。シデの仲間にはいろいろあるが、いまはアカシデとイヌシデに注目している。「アカシデの葉の先は長く尾を伸ばしたように伸びている」というので、確認した。
イメージ 2
アカシデ

イメージ 3
アカシデの葉
 
 コナラを通し池の対岸を見た。風がなく、水面は波立っていない。樹木に囲まれた平らな水面を見ていると、雑多なことが忘れられていき、気持ちが落ち着く。一行は、昨年と同様ここで休憩をとった。池つづきに草原の広場が広がっている。昨年ここの草原でカゼクサの大きな株を沢山見た。今はその姿はない。向こうの樹木の下に人が集まっている。雰囲気からバードウオッチングと分かる。
イメージ 4
池の対岸

イメージ 5
草原の広場

 1本の樹木にムクと記名がさえていた。高く聳え、葉の確認は難しい。ムクノキの肌は老木になると、樹皮が剥げてきている。この樹の肌を見ると、縦に細かく筋が見えるが、剥げてはいない。幹ではムクの樹と確認できない。上の葉を望遠で撮影した。鋸歯、葉脈の様子が分かった。ムクノキに間違いない。
イメージ 6
ムクノキの葉

 竹林の下にアジサイの大きな株が見えた。いままではガクアジサイが主だったが、これは普通見る球になったアジサイである。庭に植えられているアジサイはどのように工夫され植えられていても人工的な美しさだが、これは自然に近いアジサイの美しさを感じさせてくれる。
イメージ 7
 
 きょうのウォーキングも最終に近づいてきた。遊歩道の端にヤエドクダミと表記された小さな札があった。「これは珍しい」と思った。この植物にみんなの目が集まっている。小さな表示でも、ここを通る人には励みになる。どこでも見かけるドクダミは白色の十文字の花である。このドクダミは名前の通り、花弁(実はがく)が4枚以上ある。
イメージ 8
エドクダミ
 
撮影:616
 

  記  平成27620日(土)