公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

エゴノネコアシフシ(ムシコブの1つ)を見る

620日(土)
 
  正覚寺の奥に入ると、斜面一帯にアジサイが植えられている。鐘楼の脇のアジサイは赤色で、斜面は紫色、白色それにガクアジサイが混ざっている。下から見上げる景観は旬のアジサイの美を満喫できる。
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赤色のアジサイ

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斜面のアジサイ
 
 アジサイを後に出口へ向かうと、右手の日かげに横に伸びるサルスベリの樹が見えた。木肌はサルベリ独特の艶があり、黄緑色、灰白色の斑紋が入っている。ふつう見かけるサルスベリは真っ直ぐ伸びているので、珍しい樹と思えた。
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横に伸びるサルスベリ
 
 正覚寺を出ると町の道は広くゆったりしている。この街を歩いていると、同じ樹木が街路樹として植えられている。葉はケヤキに似ていて、縁の鋸歯に丸みが見られる。幹を見るとごつごつしており、樹皮が剥がれかかっている。調べるとアキニレであった。
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アキニレの街路樹

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アキニレの葉:ケヤキの葉に似ている
 
 左側に水路があり、たくさんの木々に覆われた林道に入った。日に照らされ暑さを感じていたのが、急にひんやりしてきた。爽やかさを感じながら歩いていると前を行く人がかたまって1つの樹を見ている。近づくと、その樹はエゴノキであった。いまエゴノキには黄緑色の果実が鈴のように吊下っている。皆が見ていたのはその中の形が変形しているものだった。エゴノネコアシフシといって一種のムシコブである。
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エゴノキの果実

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エゴノネコアシフシ:ムシコブの1つ
 
 水路沿いにはアジサイが出てくる。多くはガクアジサイである。公園や寺社で見るアジサイもいいが、このように水辺に見るアジサイも別の趣がある。この新興都市はつい30年前は原野の状態であった。横浜の陸の孤島と言われ、人がほとんどいなかったところである。ここには昔ながらの静かな佇まいが残っている。
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 竹林の前にアカメガシワの小さな樹があった。花を見ると、おしべが沢山出ている。雄株である。アカメガシワは雄株と雌株が異株になっているというので、近くに雌株はないものかと見たが、見当たらなかった。
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撮影:616日(日)
 

  記  平成27620日(土)