公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ナツツバキとリョウブの花

617日(水)
 
 梅雨の合間をぬって舞岡公園へ出かけた。このところしばらく行っていないので、見たいと思っていたものも通り過ごしてしまった。大分変っただろうと、様子を摑みたい思いがあった。
 ばらのまるの橋を渡ると右側にキブシがある。見ると緑色の果実をつけている。幾分大きくなったような気がした。球形の直径を測ると、約1cmあった。ついでに葉をみた。長さは13㎝(柄:2.5㎝)、幅は5.5㎝であった。さらに毛の有無を見ると、両面とも無毛に見えたが、アップ写真で見ると、裏面の葉脈沿いに細かい毛があるように見えた。
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キブシ

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キブシの葉:表

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キブシの葉:裏

 モミジ休憩所にはナツツバキがある。別のところで開花を見ているので、「ここでも咲き始めたのでは・・・」と思っていたら、地面に沢山の花が散っていた。既に花期の峠は過ぎていた。「花は?」と思って樹を見ると、数個残っていたので、何とか写真に収めることが出来た。丁度手の届く高さに花が1輪あったので、直径を測ってみた。6.5㎝あった。ナツツバキはヒメシャラによく似ている。ヒメシャラの花の直径は3cmに満たない。2つの違いをつかむことが出来た。
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ナツツバキの花
 
 ナツツバキの葉を触ってみると、厚く、ざらざらする感覚があった。「毛でもあるのかなぁ」と思って見たが、肉眼では確認できなかった。そこで、アップ写真で確認すると、裏面には明らかに毛があることが分かった。割と長く見える。これが厚みを感じさせたのかもしれない。
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ナツツバキの葉:表

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ナツツバキの葉:裏

 ナツツバキを見た後、田圃へ降りようと、モミジ休憩所を出て、道を進んだ。すると、左に鈴なりになった白色の花が見えてきた。花は突き出た花序になっていて、大分大きくなっている。「ここに何があったか・・・」と記憶を辿った。幹を見ると、斑点がある。この斑点を見て、リョウブを思い出した。先日、他の場所で同じリョウブを見ているが、このように大きくはなかった。ずいぶん大きくなるものだと思った。開花したものはないか探すと、花序の元の方に数個咲いているのが見つかった。「先ではなく、もとの方から咲いてくるのか・・・」と思った。
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リョウブ

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リョウブの花序

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リョウブの花
 
 モミジ休憩所から階段を降り、水田へ向かった。以前、この藪でタイワンリスが激しい声を上げながら樹皮を引き裂いていた。今日はその姿がなく、シーンとしている。静かな藪の階段を下りて行くと、水田が見えた。水田には整然と稲の苗が植えられていて、以前の景色と違っていた。
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田植えを終えた水田
 
 
撮影:615日(月)
 

  記  平成27616日(火)