ホタルブクロが咲く
6月11日(木)
山側の斜面を見ながら歩いていると、ユリに1本1本の支柱が建てられている。ユリの枝先には既にいくつかの蕾がついている。疎らに支柱が建てられていると思ったら、何本も連続している。花が咲いたら見事な光景になることが想像できる。ユリを見ながら歩くと、ホタルブクロが現れた。釣鐘のような形をした花が数個ついている。花は手の届かないところにあるので、詳細を知ることが出来ない。別のところのものを探そう。
ホタルブクロ
白色のホタルブクロ
土手の斜面にタケニグサが見える。花が咲いているようだが、綺麗な花弁がないので、遠くからは咲いているのかどうかは分からない。この草は大柄で、最近色々なところで目にするようになった。土が肥えたこのような土手は無論、排気ガスが多い道路の脇等にもけっこうみられる。こんな条件の悪いところでも背が高く伸びていることはかなり繁殖力の強いことが伺われる。
タケニグサ
土手に上れたので、花を見ることが出来た。大型の円錐花序をしている。さらによく見ると、主枝から出た枝がさらに分枝している。その分枝した枝に数個ずつ柄のついた花がついている。蕾のように見える部分はがくであるという。がくが開くと、中央にめしべがある。頭が赤みがかり、面白い形をしている。周りに出るひも状のものはおしべだという。
タケニグサ:蕾と花
ワルナスビが見える。5枚の花びらを後ろへそらし、おしべを前に突き出した姿は、花としては魅力を感じさせる。しかし、触ろうとすると、茎にある棘が邪魔をする。この棘のために、嫌われてしまう花になってしまう。
ワルナスビ
マテバシイの梢が黄色くなっている。遠くからは新葉のように見える。これは花である。「こんなにもか」と思うほどたくさんの花をつけている。ほとんどは雄花で、雌花はわずかしかない。既に花期を終えているスダジイとこのマテバシイの花が似ている。花だけを見ると、慣れないうちはどっちなのかと迷った。写真で見るようにマタバシイの花は斜め上を向いている。スダジイは垂れ下がる。
マテバシイの花
撮影:6月6日
記 平成27年6月10日(水)