アカメガシワの雄花、雌花を見る
6月10日(水)
里の広場の奥にアカメガシワがある。どんな状況にあるか知るために寄ってみた。見ると花が咲いている。アカメガシワは雄と雌が異株になっている。偶然ここには雄株と雌株があるのでどちらも見ることが出来る。手前の樹は雄株で奥まったところに雌株がある。
まず雄株の花を見た。雄株は枝が手前まで伸びているので、花が手の届く範囲にある。花は薄い黄色で、おしべが沢山ある。何本あるか数え始めると50本はあったその先へ進もうとしたが、どこまで数えたか分からなくなってしまった。めしべは分からない。
アカメガシワ:雄花
アカメガシワ:雄花
奥の雌株の花は高いので、直接見ることはできない。昨年は1本の枝だけ下の方にあり、そこに花がついていた。
「牧野植物図鑑では、萼、花柱何れも3個となっている」というので確認すると、赤みがかったがくは分かるが、枚数は分からない。花柱の3個は昨年よりもはっきり知ることが出来た。
アカメガシワ:雌花
すぐ傍にヤブムラサキがあった。もう花は散りだしている。これが確かにヤブムラサキであるか確認してみた。花柄は確かに葉腋から出ている。この点はムラサキシキブと変わりがない。次に葉を見た。毛があればヤブムラサキになる。それほど沢山ではないがある。ヤブムラサキになるようだ。いつも見るヤブムラサキの所へ行ってみると、ここではそれほど散っていなかった。場所によって開花に随分ずれがあることが分かる。
ヤブムラサキ:葉の表
ヤブムラサキ:葉の裏
ヤブムラサキの花
ヤブムラサキを見て坂道を下ったところにオカトラノオがかたまっている。昨年からオカトラノオではないかと見てきたが、まだ開花を見ていないので、確認できていない。見ると白色の蕾が大きくなっている。今年は開花を捉えなくてはと思っている。
オカトラノオの花
茶店の近くにハゼノキが1本ある。この樹の冬芽を見たいと思っていた。しかし冬芽は高いところにあり、小さい。何回か望遠写真を撮り挑戦したが、確認できなかった。そのハゼノキに蕾が出来ている。短い柄がさらに2つに分かれ、その先に1つずつついているようだ。
ハゼノキの蕾
今年は、エノキの花も見損なった。今目の前にはそのエノキの樹がある。果実は丸い球形であることは知っている。このエノキとムクノキの違いを調べるのも面白い。葉を見れば、2つの違いが分かってくる。しかし、今は果実で、判断がまだあやふやである。果実はエノキの方が大きいというので、資料として写真に収めた。
エノキの果実
撮影:6月6日
記 平成27年6月9日(火)