公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オオムギ?、コムギ?

529日(金)
 
 季節は初夏というより、真夏を思わせる陽気」になっている。年々夏が来るのが早くなっているように感じる。
 久しぶりに田舎のあぜ道を歩くと、ヒルガオがあった。すっと以前から咲いているものだが、今年は落ち着いて見ることをしていなかったので、特徴を見ながら確認した。コヒルガオの特徴は葉の耳の出っ張りにあるというが、ここだけを見ていたのでは、迷うことがある。花柄の翼の有無も1つの観点になる。翼があればコヒルガオになる。見ると確かに翼が見られた。
 参考
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  ギシギシの大きな株がある。あぜ道を歩くと所々にこのような大株に出会う。下の葉が大きく、細長い。この形を長楕円形と呼んでいる。またもとは丸くなり、長い柄へとつながっている。この独特な形を見れば、ギシギシと見当がつく。
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ギシギシ
 
 アザミが咲いている。いま咲くアザミはノアザミだというが、このアザミを見ると、葉に刺がなく、アザミ独特の葉の感じがしてこない。そこで、花の一部をつまんで詳細を見た。花枝を包んだ細い毛のようなものが束になり伸び、その先に紫色を帯びた花弁がある。このつくりはノアザミキツネアザミになる。
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ノアザミ キツネアザミ

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ノアザミ キツネアザミの花

 畑を見ると、どの畑も金色の世界になっている。都会で生活していると、このような景色を見ることがないので、オオムギなのかコムギなのか分かり難い。調べてみると、意外と文献が少なかった。それでも何とかオオムギらしいことが分かってきた。
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オオムギ?、コムギ?

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 アメリカフウロもあちこちで見られる。アメリカフウロゲンノショウコによく似ている。最初にこの花を見たのは都会の公園だったが、その時ゲンノショウコとばかり思った。しかしよく見ると、葉の形が少し違っていた。そこで、調べ直すと、アメリカフウロということが分かった。それからそれほど年数がたっていない。この田舎でこれほど繁殖しているとは思わなかった。
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 数は少ないが、カモジグサも進出してきている。休耕田もあちこちに出てきて荒地が広がってきた影響もあるのではないかと思われる。
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カモジグサ
 
撮影:522
 


  記  平成27528日(木)