公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ゴウソ・イグサ

521日(木)
 
  水車小屋の近くには確認したい樹がある。既に、ハコネウツギと名前は分かっているが、どうしても確認しておきたい。この樹に気が付いたのは223日のことだった。葉のない枝に枯れた花が残っていた。近くにある樹から類推して、キリではないかと思った。
 322日、葉をつけてくると、様子は一変した。この頃になると幹の様子も見るようになった。明らかにキリではない。調べていくとハコネウツギになった。
 今日は、この花を確かめることができる。既に他の場所でハコネウツギの花を見てきた。目指す樹に同じ花が咲いていれば、考えてきたことと一致する。
 見ると、花は白色であった。近くにエゴノキがあったので、「エゴノキでは?」と思ったが、花をよく見ると、花筒は急激に細くなっている。また、花は枝から吊下っていない。エゴノキとは明らかに違っている。これが期待していたハコネウツギの花だと分かった。
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 水田のあぜ道へ降りると、水車小屋の裏にキブシがある。これも確認したい樹である。今キブシは緑色の果実をつけている。図鑑でキブシを引くと、穂が垂れている写真がほとんどである。しかし、今はそのような姿をしていない。葉を持ち上げてみると、確かに緑色の果実が吊下っている。この樹がキブシであると確認できた。
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キブシ
 
 あぜ道を歩いているとき、珍しそうな草があることに気が付いた。写真を撮ってきていろいろ調べてみたが、中々いい資料が見つからなかった。水辺のスゲで引いてみると、
にそっくりな写真が掲載されていた。「ゴウソ」という名前が分かった。写真の側小穂は雌性であるという。雄性の穂は先の方にあるということだった。今考えると、もっと細かく観察しておけばよかったと思った。
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ゴウソ
 
 もう1つ見かけていないものがあった。調べると、「イグサ」と出ていた。イグサ、名前は知っていたが、この草とは知らなかった。また、「イ」と「イグサ」は同じものであった。かなり前、「イ」として観察したことを思い出した。茎の途中から穂が出ているように見えるが、穂までが花茎で、その上は花序の下から出る苞にあたるという。(ウィキペディアより)
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イグサ
 

撮影:513
 


  記  平成27520日(水)