ユリの樹の花、ヤマボウシの花
5月17日(日)
里の広場の丘一帯は、下はナツツバキ、上はリョウブが集中的に植えられている。ここでリョウブを見た後、丘の上の遊歩道をまわって南門へ向かうことにする。遊歩道出でると、道端にカモガヤが繁茂していた。昨年も同じものが同じところにあった。牧草として輸入されたものが繁殖して各地へ広がったといわれている。この草は日陰でも繁茂しているところを見たことがある。かなり繁殖力の強い草と言える。
カモガヤ
花の広場へ降りるカツラの林道がある。ごくわずかな空間だが、この時期は新緑が美しく落ち着いた雰囲気を味わわせてくれる。ここ一帯の窪地を眺めていると、都会の騒音から離れ、静寂さを楽しむことが出来る。秋は葉が黄色く色づきイチョウを勝る美しさを見せてくれる。
カツラの林道
中の池を見下ろす展望台へ向かっていたところ、左の藪に何か思い当たるものが見えた。「ひょっとしたらコウゾかもしれない」と思った。コウゾは丘の上の広場からパークセンターへ降りる坂で見てきたばかりである。葉がクワに似ているので、クワとばかり思っていたが、花が咲くとコウゾになっている。花が咲く前は同定しにくいものだ。
コウゾ
展望広場にユリの樹が咲いていると、パークセンターに掲示されていたので、坂道を上って行った。ここにはモミジバフウ、スズカケ、イチョウに混じって数本のユリの樹がある。高く聳えている。当然花は見えにくい。昨年も綺麗な写真は撮れなかった。黄緑色にオレンジの入ったきれいな花が見えるが、かなりクローズアップするので鮮明さが欠けてしまう。
ユリの樹の花
木陰の道を南門へ向かった。人が少なく、空気も澄んでいる。ひんやりしていて気持ちがいい。藪の縁にはヤブジラミが大繁殖していた。そこに隠れるようにノイバラが見える。坂を降り切って、木陰のベンチで一休みした。座ると、疲れを感じてきた。一休みして、立ち上がり帰ろうとした時、ヤマボウシの樹の上に白色のものが見えた。花が咲いている。ベンチの上へ上り、花を見下ろした。確かにヤマボウシの花である。
ノイバラ
ヤマボウシの花
撮影:5月7日
記 平成27年16日(土)