サクラの果実
5月15日(金)
売店近くのハゼノキを見ると新緑の葉がぎっしりつき、冬の面影は全くない。冬から春にかけハゼノキの冬芽を見ようと何回か訪れたが、いつになっても大きくならず、その存在をつかむことが出来なかった。そのうちに気が付くと、このような姿になってしまい、冬芽を見る機会を逸してしまった。ハゼノキの紅葉はきれいだが、今の新緑も綺麗である。
ハゼノキ
池の周りにはいろいろなサクラが植えられており、花の時期は見事な景色が展開された。その1つソメイヨシノの樹の傍を通った時、ヒメリンゴのような果実がなっているのを見た。今まで見ていたのは、小さな黒っぽい果実のみだったので、確かなのだろかと見直した。数は少ないが、確かにきれいな果実が出来ている。
ソメイヨシノの果実
ソメイヨシノの果実を見て、「他のサクラの果実はどうなっているのだろうか」と思い、近くのサクラの果実を見た。ヤマザクラの樹にも果実が出来ている。ヤマザクラはソメイヨシノの親なので、果実ができることは不思議ではない。球形で、上の方が赤みを帯びている。ヨコハマヒザクラの果実は球形でなく、楕円形をしている。上の方が赤みを帯びている点は同じである。サクラの果実の代表的なのはさくらんぼである。しかし、このサクラがどんな花を咲かせるか今まで考えたことがない。調べると、日本のさくらんぼの多くはセイヨウミザクラの果実だという。この花はおしべなどが長く、花弁はソメイヨシノのように目立たない。いろいろなサクラの果実を見てみるのも面白いのかもしれない。
ヨコハマヒザクラ
幾つかの桜の果実を見て、さくらんぼを思い出しながら、歩いた。道を歩いていると、黄色い小さな花が見えた。先程ニガナを見ていたので、これも同じかと思っていた。しかし、どことなく違っている。花びらを数えると、4枚になっている。ニガナとは明らかに違っている。この花はナノハナの仲間である。イヌガラシの名前が思い浮かんだ。図鑑を見ると、その通りだった。
イヌガラシ
イヌガラシの花
里の広場には大きなコナラの樹がある。三ツ池公園へ入った時、コナラの花はすでに散っていて、写真に収められなかった。ここのコナラを見て、その思いが再び出てきた。見ると、枝が下に伸びていて、花も手の届きそうな高さにあった。残っていた雄花の花序の写真を撮ることが出来た。
コナラ:雄花の花序
撮影:5月7日
記 平成27年5月14日(木)