公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マユミとトチノキの花

514日(木)
 
 パークセンターの前にはマユミの樹が2本ある。ここへ来たときはこのマユミを見ることにしている。薄黄緑色で目立たない花だが、見るとなかなか味わいのある花である。この花はニシキギの花に似ている。4枚の花弁が十文字に見える。花の内部を見ると、4本のおしべが突き出て、その先に黒色の葯が見える。めしべを見ると、先が3つに分かれているようだ。この辺の詳細を知ろうと調べているが、確かな資料が見つからない。
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マユミ
 
 パークセンターで休憩をとり、案内を見ると、トチノキの開花を告げる案内が出ていた。丘の上の広場からパークセンターへ降りる坂の途中にトチノキがある。奥まったところにあるので、知らず通り過ぎてしまう人もいる。このトチノキは赤い花である。藪に入ってみると、赤い花が見えてくる。花はいずれも高い位置にあるので、詳細は分かり難い。望遠で写真を撮り、調べてみた。1か所から円筒型の花が3つほど出ている。花の先は4つに割れ、おしべが長く突き出ている。
(牧野植物図鑑によると・・・花弁は4枚、おしべは7本)
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トチノキの開花

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 トチノキを見て再びパークセンターへ戻ってきた。水辺近くを通ると、コバンソウが見えた。見たところ花の感じがしないので、これが花だとは気が付かない人が多いかもしれない。花の形を見ると「小判」の形をしている。なぜこういう方になってきたのか不思議である。このコバンソウそっくりで一回り小さいものもある。ヒメコバンソウと呼んでいる。
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 コリア庭園にボタンが咲いているというので入ってみた。ボタンは奥の方にあった。一段高いところに1列に植えられていた。ボタンは大柄な花をつけるので、どこのボタンを見ても見栄えがいい。ここのボタンも見事である。
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ボタン
 
 園内にはカリンの樹があり果実をつけていた。まだ小さいが、先の方が膨らんでいるのが分かる。この果実はどんどん大きくなる。手入れが行き届いているか、果実の個数も多い。
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カリンの果実
 
 コリア庭園を出た庭にブタナが咲いていた。ブタナはタンポポによく似ているが、花柄が分枝しているので区別がつく。最近よく目にするようになった。
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ブタナ
 
 ここから一寸山へ入ったところにムラサキシキブがある。見ると小さな丸い蕾をつけている。ムラサキシキブにもコムラサキ、ヤブムラサキなどがある。コムラサキの花柄は葉腋から少し離れた位置から出る。ムラサキシキブの葉を触ると、ざらつきを感じるが、ヤブムラサキはビロード状の感触があるという。
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撮影:57


  記  平成27513日(水)