公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オヤブジラミ

513日(水)
 
 山道を歩いているとこの小さな白い花が目立つ。葉の形などからヤブジラミと思われるが、先日同じような花を見てずいぶん迷った。先日の花の葉は写真のような複葉ではなく、ツルカノコソウに落ち着いたが、この花はヤブジラミなのか確認してみた。
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 ・2回複葉で、深く切れ込む、表面に毛がある
・花弁5枚、中央がくびれる、
・中央から白色のものが出ていて、先がふくらんでいる
  ・・・おしべになるか
・花柄に毛がある
・花の下は、円筒型に膨らんでいる、斜上する毛が密生
 
 ヤブジラミを調べてみると、ヤブジラミに似たものとしてオヤブジラミがある。オヤブジラミは小花柄数(2~4)が少なく、花柄が長い。調べてみると、この花はヤブジラミというより、オヤブジラミに近いようだ。
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花弁5枚、中央がくびれる

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花柄が長い

 パークセンター広場へ着くと、いろいろな花が咲き、花園となっていた。湿地の隅にはニワゼキショウが咲いている。毎年見るが、何時も綺麗に見える。雑草化しているが、もとは観賞用として輸入されたものが各地に繁殖していったと言われている。
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 ニワゼキソウの近くにピンクの花が咲いている。花の感じはヒルザキツキミソウにそっくりである。ヒルザキツキミソウはこの花より一回り、二回りも大きく現在各地で見かける。この花はユウゲショウと呼ばれている。日中咲いているのにユウゲショウとは変な気がしたので、少し調べてみたが根拠は分からないようだった。
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 湿地にアヤメが見える。この花を見ると、必ずアヤメ・カキツバタハナショウブが頭に浮かぶ。花びらに網の目の模様があるので、アヤメになるが、ここは湿地であるので多少疑問が残る。しかし、葉が細いので、どう見てもカキツバタハナショウブとは思えない。
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アヤメ

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アヤメ
 
 同じ湿地にチガヤが群落をつくっている。チガヤは必ずしも湿地帯でなくても群落をつくっている。チガヤにも節に毛があるものとないものとがあるということを知った。これはどちらなのだろうか。次回見た時にしっかり観察してみたい。
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チガヤ
 
  花を落とし、たくさんの葉をつけたサンシュユを見た。元が広く、先は急に細まった形をしている。葉脈は凹み曲線を描き先端へ向けて伸びている。艶のある綺麗な緑の葉に見える。「サンシュウの葉はこういう葉なのか」と細かくチェックをした。葉をたぐりながら見ていると、緑色の果実が見えてきた。細長い楕円形をした果実が4つほど長い柄の先についている。
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たくさんの葉をつけたサンシュユ

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 サンシュユの果実

撮影:57
 

  記  平成27512日(火)