公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

タニウツギの確認、エゴノキが咲く

512日(火)
 
  暖かいというよりも暑くなった。今日のような日は夏日和になる。外は日に照らされ、上着はいらない。上着を着なくても歩き始めると汗がにじんでくる。
 このところ留守にしていた三ツ池公園へ出かけた。平日なので人が少なく観察には手頃であった。門を入ると、メタセコイアの茂る木陰を下草がぎっしり埋めていた。手前がイヌムギ、奥がハルジョオンである。毎年刈られるが、同じものが生えてくる。人と草とが勢力争いをしているみたいだ。この2種類が衰え始めるとイノコズチが勢力を強めてくる。メタセコイアの足元を見ると、既にその準備が始まっている。
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イヌムギ

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イノコズチ
 
 坂を上り始めると、右側にピンクのツツジが見えてきた。いま町の中を歩くと、道路脇にいろいろなツツジが咲いている。樹が小さくても花をたくさんつけるので、見事な景色をつくり出してくれる。右に見えるツツジは大株である。
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 何時も見るナツツバキ、ヒメシャラが葉を沢山つけている。花はまだのようだ。ここを通り過ぎると、直ぐ前方にタニネウツギが見えてくる。きょうはタニウツギを見ることが1つの目的である。タニウツギと決め込んでいるが、実のところしっかり確認をしていない。それを確認するのが今日の目的である。このタニウツギはピンクがかっている。
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 葉は対生で、広い楕円形、先は急に細くなっている。裏の葉脈の両側の毛が目立つ。表面は毛で覆われている。主脈の溝も毛で覆われている。鋸歯の先端に白色のものが見える。これは何だろうか。
 花はロート型でツツジに似ている。先端が5つに割れている。おしべ5本、めしべ1本、外側に薄らと毛がある。
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葉の裏

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葉の表

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 昨年、タニウツギが咲き出した時、ホオノキの花を見たので、もしかしたら今日見られるかもしれないと思った。ホオノキはこの先の丘の上の広場の前にある。大きな葉がたくさんついているので、花が分かり難い。上の方に白いものが見えた。花が咲いている。カメラを向けてみると、間違いなく花であった。大きな白い花である。高いところにあるので、詳細が分かり難い。
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ホオノキ
 
 丘の上の広場はのんびり休憩がとれる空間である。人が少ないので、太陽の日を受けのんびりできる。藪の縁を見ていると、黄色い小さな花が目に入った。このところ気になっているニガナかもしれない。先日別の場所で、同じようなものを見たが、詳細を確認していなかった。葉の付き方を確認すると、茎を抱いている。ニガナになりそうだ。
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ニガナ
 
 パークセンターへ向かって山道を下って行った。上空はコナラの葉が蔽っているで、中は薄暗い。この斜面にはエゴノキが何本もある。見ると、白色の花がいくつか見える。エゴノキの花は下向きに柄を出しその先に花をつける。いま花をつけたばかりに見える。暗いので鮮明な写真が撮り難い。何とかエゴノキと分かるものが撮影できた。
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撮影:57
 
  記  平成27511日(月)

訂正
 上記で記したタニウツギは、調べ直した結果ハコネウツギになると思える。花の形を見ると、萼より先が急角度で広がり、釣鐘になっている。
平成28年6月14日(火)