公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ノアザミ、オニグルミ、ケキツネノボタン、ヘビイチゴ

511日(月)
 
 田圃の中にアザミが咲いている。今頃咲くアザミはノアザミと言われる。ノアザミは空き地や野原に見ている。今まで見たのは赤みがかっていたが、いま見ているノアザミは青みがかっている。色が気になるので、他の観点を調べてみたいが、ここからは田圃へは降りられないので、詳細は知ることが出来ない。
イメージ 1
 
 遅くなったが、狐久保のオニグルミを見ておきたいと急いで脇道を入って行った。狐久保の入り口に着いたとき広場の光景を見て吃驚した。オニグルミの花はほとんど落ちて地面に散らかっている。「ああ、遅かったか」とまたもや思った。キリの樹の時は上空を見て、錯覚であることが分かりホッとしたが、オニグルミは現物が落ちているので、錯覚の夢ではない。それでも一途の期待を込めて、上空を眺めた。薄暗くなっているので見にくい。あちこち探していると、まだいくらか樹についているのが分かった。記録に残したいとカメラを向けた。しかし、どれを見てもカメラの中では薄暗く、鮮明に見えない。フラシュをたいて撮影したが、距離がありすぎるのではっきりしたものが撮影できない。弱ってしまった。
イメージ 2
散乱した雄花の花序

イメージ 3
雄花の花序

 鮮明な写真がとれないので、地面に落ちているものを拾い撮影してみた。これは雄花である。たくさんの花が房状についているので、1つの花はどれなのか分からない。黒っぽい葯があるので、これがおしべであることは推定できる。
イメージ 4
雄花の花序:おしべが見える
 
 オニグルミを撮影し、帰り道を急いだ。急ぎながらも畑の脇の崖を見ながら進んだ。ポツンとキツネノボタンに似た黄色い花があった。今日はこの仲間の花を見て、本当の名前は何だろうかと今も迷っている。田圃で見たのは果実が細長かったので、タガラシになる。キツネノボタンウマノアシガタがよく分からない。ウマノアシガタは日当たりのよい山野に生えるという。この辺りは水田にも近いし、日当たりのよい山野にも相当しそうだ。見ると毛がたくさんある。

保育社の原色植物図鑑によると
ウマノアイガタ:花柱が少し短く、外曲する。
キツネノボタン:花柱の先がひどく曲がる。
 
松江の植物によると
タガラシ、キツネノボタンは花期にがくが反り返るとあるが、ウマノアイガタについては触れていない。
キツネノボタン・・・そう果は楕円形で先端はやや曲がるか、ほぼまっすぐ・・・
 
 この花のがくは反り返っている。従ってウマノアイガタではなさそうだ。花柱は曲がらず、集果が球形であることからケキツネノボタンになりそうだ。
イメージ 5
  
 オヘビイチゴに似た黄色い花がある。この花も似ているものがあり迷う。まずヘビイチゴとの違いにある。小葉な枚数が3枚だとヘビイチゴヤブヘビイチゴ5枚だとオヘビイチゴ、複葉になっていればキジムシロのようになるらしい。このことをもとに考えると、オヘビイチゴ、キジムシロが除外される。小葉の先の形が丸みを帯びるか、尖るかでヘビイチゴヤブヘビイチゴに分かれるという。この小葉は丸みを帯びている。従ってヘビイチゴになりそうだ。何となく分かってきた気がする。
 
再考
小葉の先の形の判断が紛らわしい。1度丸みを帯びていると判断したが、改めて見直すと、これは尖っている方に入るようだ。従って、この花はヘビイチゴと見た方がいいように見える。(2017.5.7
イメージ 6
 

撮影:429
 

  記  平成27510日(日)