公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 キンラン・ギンラン

510日(日)
 
 古谷戸の民家を出たところの土手に青い綺麗な花があった。何の花だろうか、今まで見たことがないような気がする。5枚に見える花弁は裏側へ反り返っている。白色の各花弁の背になる部分が盛り上がって見える。名前はホタルカズラという。
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 別の土手に小さな白色の花が咲いている。来るときに気が付いたが、帰りによく見ようと考えていた。思い付いたのはヤブニンジンだった。ヤブニンジンは花びらが内側に反っているという。この花は反ってはいない。ということは、似ているが違うということになる。同じような花にヤブジラミがあるが、これだと、花の下に膨らみを持ったものがある。やはり、ヤブジラミとは違うことになる。調べ直していくとツルカノコソウが出てきた。ツルカノコソウの説明を読んでいると、カノコソウが載っている。カノコソウは背丈が高く、鋸歯が粗いという。写真を見た限りでは、鋸歯は顕著でないように見える。どちらだか結論づけるのは難しいが、ツルカノコソウのような気がする。
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ツルカノコソウ
 
 先日来たとき、水車小屋の脇に緑色をした細い枝が束のようにあり、冬芽をつけていた。
 恐らく、ヤマブキであろうと思っていたが、今花をつけている。予想通りヤマブキであった。もうだいぶ花も散り始めたようだ。
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ヤマブキ
 
 水車小屋の前に何本かのキリの樹がある。ばらの丸の丘から水田へ降りた時、キリの花がないのにがっかりした。その時の延長で、半分あきらめながらもキリの樹の上方を見た。すると、いくつか花が咲いているのが分かった。何とか写真に残せそうだとシャターを押した。後で写真を見ると、うれしい誤算があった。キリの花はすでに終わってしまったと思っていたが、写真を見ると、咲き始めているところだった。後日の開花に望みがつながれた。
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キリの花
 
 ハンノキの前の湿原に緑が戻ってきた。緑になる前は、ここでよくカメラを構え、野鳥観察が行われていた。中へ這入っていくことが出来ないが、以前の写真ではヨシを確認しているので、ヨシの群落と考えられる。
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ヨシの群落
 
 ここへきて、ネコヤナギを見ていないことに気が付き、戻った。ネコヤナギは花期を終え、前の姿ではない。うっかり通り過ぎてしまった。確か水車小屋の付近だったので、探した。以前の姿でないので、分からなくなっていたが、それらしきものが見つかり、葉を見た。灰白色で、毛がある。図鑑と照らし合わせてみた。間違いないようだ。
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ネコヤナギ

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ネコヤナギの葉

 古谷戸の入り口の植込みの中に白色の珍しそうな花が咲いていたのを思い出し、撮影して帰ろうと思いついた。奥まったところにあるので、名前が判断できそうなきれいな写真が撮れないと思ったが、その写真をもとに判断が出来た。ギンランになるようだ。ギンランの奥に黄色い花が見えた。何分奥まっている。反対側にまわって撮影してみた。焦点ボケしているが、何とか分りそうだ。先程のと色違いらしい。調べると、こちらはキンランになるという。2つ合わせて、キンラン、ギンランと言って珍しいらしい。
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ギンラン

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キンラン

 
撮影:429



  記  平成2759日(土)