公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 水田の草花

57日(木)
 
 水田は春の野草の宝庫となっている。一寸見ただけでもいろいろな花見つかる。
 ムラサキサギゴケがある。これはプランターなどに出てくるトキワハゼによく似ている。トキワハゼは道端や畑に見られ、ムラサキサギゴケは田のあぜなどの湿ったところに見られるという。ここは水田であることから考えると、ムラサキサギゴケと思われる。匍匐枝を出しているか出していないかで2つの区別がつくというが、そこまで見ていなかった。次回観察したいと思っている。
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 赤紫のきれいな花がある。レンゲソウと言われている。昔から他によく見る懐かしい花である。聞くところによると、水田の肥料のために植えられてきたといわれている。
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 黄色い花、この花も似ているものがいくつかある。タガラシ、キツネノボタン、ウマノアイガタ・・・。生育地から考えると、日当たりのよい山野に生育するウマノアシガタは違うことになる。タガラシかキツネノボタンになる。この2つの違いがどうもよく分からない。キツネノボタンのそう果を見ると、形は倒卵円形と書いてあるものが多いが、実物を見ると、円筒状のものと球形のものがある。中々名前が決め難い。写真の2つも別物のように見えるが、葉を見ると混乱は深まっていく。さらに詳細を調べ直さないと鋭角な判定は難しいようだ。
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 そう果が円筒形:タガラシ?

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 そう果が球形:キツネノボタン
 
 あぜ道にも春の花、初夏の花がそろっている。ネズミムギ、ハルジョオンが最盛期を迎えている。一寸した隙間があると、この2つは忍んできている。
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ネズミムギ・ハルジョオン
 
 水辺の縁にガマズミがある。どのように変化を遂げたか興味がある。小さな蕾がぎっしりと用意されている。秋に実った赤い果実はきれいで印象に残っている。白い花とは知っているが、ここで花の咲いた光景は見ていない。
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ガマズミ

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ガマズミの蕾

 田んぼの畔にはウツギの樹がたくさん植えられている。新しい枝が出て、その先に丸い蕾がたくさんついている。ウツギに絡まったスイカズラも花芽を出し始めている。葉とともに全体に毛が多いのが分かる。
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ウツギ
 
 ここに見える細長い葉をしたものはススキの群落だろうか。所々にハルジョオン、スイバが混ざって咲いている。細い葉の中央に見られる白色の線模様がススキの特徴だが、よく似たものにセイバンモロコシがある。近くへ寄れないので、遠くからはその区別がつかない。
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ススキ?の群落
 
 も1つの群落があった。遠目にはタカサブロウと思える。一見セイタカアワダチソウに見えるが、セイタカアワダチソウの葉は互生であるが、今見ているものは対生である。明らかに違う。
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タカサブロウ?の群落
 

撮影429
 


  記 平成2756日(水)