公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ニオイイリスへ辿りつくまで

424日(金)
 
 アヤメが咲き始めた。公園にも白色のアヤメが咲いている。このアヤメを見ると、毎年「本当の名前は何というのだろうか」と思っていた。この花を見ながらハナショブ、アヤメ、カキツバタ等の図鑑を当り、似たものをチェックしてきたが、この3つをいくら見ていてもそれらしいものへはなかなか行き着かなかった。
 この花の外花被片には鶏のトサカに似たものがある。これを頼りに探すとイチハツが見つかった。このイチハツに違いないと思って一安心したが、よく見ると、イチハツは紫色をしていると書かれている。白色のものには触れられていない。こうなると、イチハツと思ったことは覆ってしまった。そのまま1年が過ぎ、またこの花を見ている。「何という名前なのかなぁ」と再び考えるようになった。

「イチハツとジャーマンアイリスの違い」でインターネットを探すと、
イチハツとジャーマンアイリスの見分け方  (4)
に出会った。

 外花被片にとさかのようなものがあるのは同じだが、内花被片について詳しく説明されていた。
ジャーマンアイリスは、3枚の内花被片が上に湾曲しながら伸びて、お互いに抱え込むような形になっている。」と説明されている。ここが大きなポイントだと分かった。花を見ると、説明のようになっている。
 また、葉についても詳しく違いが説明されている。
「・・・葉全体が白いろう質のようなもので覆われていることが多い。・・・」
 この説明を辿りながら見ると、11つがその通りになっている。
以上のことから今まで長いこと考えていた答えが「ジャーマンアイリス」らしいと分かった。しかし、上から見た写真を見ると、どことなく引っ掛かるところがある。ジャーマンアイリスは花被片ですっかり包まれている。ところが、この花はすっかりとは包まれていない。イチハツとニオイイリスに違いについて書かれたぺージがあるので、見るとニオイイリスの写真がそっくりであることを見つけた。
 そこで、ニオイイリスとジャーマンアイリスの違いについて調べることなった。

里ふくろうの日乗り(http://fukulog.sato296.com/archives/200904-1.html)さんを見ると、

「・・・ニオイイリスは、シロバナイリス(白花イリス)とも呼ばれ、花が白い。・・・ニオイイリスの花期は4月、ジャーマンアイリスは5・6月…と書かれている。
 まだ確信はないが、花の形、鳥のトサカのような毛、葉の様子などから考えると、ニオイイリスが一番近いように見えてきた。
 
イメージ 1
花全体

イメージ 2
外花被片見られるトサカ

イメージ 3
葉が立ち上がっている

イメージ 4
白いろう質のようなもので覆われている

イメージ 5
花はすっかりとは包まれていない


 
  記  平成27423日(木)