公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ウグイスカグラ・ヒトリシズカ・ヒメウズ・ミツマタが咲く

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  小谷戸の里を訪れた。舞岡公園全体が落ち着いて静かな環境だが、ここはその中でも一層落ち着いている。昔ながらの雰囲気を楽しめるからもしれない。中には移築した古民家がそのままある。
 ここの庭に入って目に付いたのは白色に輝いたハクモクレンであった。主幹の頂点が切られたせいか、上へ延びられなくなっている姿は痛々しかった。それでも多くの花をつけ、ハクモクレンの美しさを示していた。
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 裏の方へ回ると、先日はマンサクが咲いていたが、もう花の姿はなくなっていた。サンシュウには未だ花が残されている。マンサク、サンシュウに替わり、ウグイスカグラが咲き出していた。ラッパ型の薄いピンク色をしていて、俯きながら咲いている姿は中々かわいらしい。
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咲き始めたウグイスカグラ

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ウグイスカグラ
 
 奥へ回ると、珍しい花が咲いていた。ヒトリシズカである。何度か見た経験があるが、この名前の謂れを知っていると、優雅さを味わいながら観賞できる。この花の姿は京都の清水寺の舞台で舞う静か御殿を表現しているという。
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 ヒトリシズカの脇にヒメウズが咲いている。小さい花なので、注意しないと見逃してしまう。近づくと、薄紫色の4弁の花弁を横向きに咲かせているのが分かる。ヒメウズは山道を歩くと、傍らによく見かける。
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ヒメウズ

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ヒメウズの花
 
 先日蕾だったミツマタが、ほぼ満開になっている。日の当たるところではすでに満開を過ぎているが、この場所は奥まっているので花の咲きも遅れているようだ。それだけに、見逃してしまった人には助かる。
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 この樹は何だろうか。この辺に確かガマズミがあった。姿が変わっているので、確かなことは分からない。葉と枝にかかっている赤いものを手掛かりに考えた。枝を見ると、随分毛がある。葉は未だ開いていないが、毛がありそうにみえる。ガマズミの果実は赤い。この果実が萎れてくると、写真のようになってくる。確か以前来たとき、このようになった果実を見た覚えがある。恐らくガマズミと思う。
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ガマズミ
 

撮影:322
 


  記  平成27327日(金)