公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

トサミズキ、ハクモクレンが咲き出す

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 トサミズキに黄色い色が付き始めた。いよいよ開花してきたことになる。小さな粒のような冬芽に色がつき始めてからここまでの期間が随分長かった。この花を見る度、ヒュウガミズキを思い出し、2つはどこが違うのか考えさせられる。そして迷う。いまの時期だと決め手が少なく判定が難しい。花がつき始めれば、1つの花の大きさ、房の数の違い、おしべの色などの違いが決め手になる。そこで、以前の写真を振り返ってみた。すると、房の数は3つ以上ある。おしべの葯は暗褐色になっている。このことはトサミズキの特徴を示している。
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黄色い色が付き始めたトサミズキ

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             拡大したトサミズキ                 以前の写真
 
 日一日とハクモクレンの蕾が大きくなっている。大きく拡大して見ると、白色の花びらが見え始めている。外側の鱗片も心持下へ下がり、中の蕾が上へあがっているようにも見えてきた。316㏯ごろには開花した年もある。あと数日で開花するのではないかと思われる。
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花びらが見え始めている

 ジンチョウゲの近くへ行くと、あの独特な匂いが漂ってくる。その匂いでジンチョウゲが咲いたと分かる。「日本にあるジンチョウゲは雄花だけである」と依然聞いたことがある。本当にそうなのだろか。試しに「このジンチョウゲも雄花であろうか」と花のアップ写真を撮って調べてみた。花の中に4本のおしべが見えている。しかし、めしべは見当たらない。解剖しないと、正確には分からないが、肉眼ではめしべはなさそうに見える。
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4本のおしべが見える
 
 カンヒザクラが満開状態になった。見る花、花が開いている。沢山花が開いているので、蕾は隠されてしまいその存在が確認できない。サクラの仲間は1つの冬芽から複数の蕾を出すので、花形は大きな塊になったものが樹の枝にポツリポツリついているようになる。
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満開状態になったカンヒザクラ
 

撮影:313
 

  記  平成27317日(火)