公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アセビの大株

316日(月)
 
 シダレザクラもそろそろ活気づくのではと思い、冬芽を見た。堅さがほぐれているのが分かる。冬芽は随分毛におおわれているが、中のものが出始めたようで、先の方が明るい緑色になっている。拡大して見ると、枝の下側にけっこう毛があることが分かる。
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 「この樹はヒメシャラ、それともナツツバキ?」と何度見ても迷う。樹のある位置をきちんと記録していないのがいけないのかもしれない。今だと名前を決めるにはどうしても冬芽を手掛かりにすることになる。この樹の冬芽を見ると、鱗片が多数ある。従って、ヒメシャラになる。
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ヒメシャラの冬芽 
 
 ヒメシャラやナツツバキの幹に似たものにリョウブがある。幹だけ見たのでは判定は難しい。いまは冬芽があるので、これが手掛かりになる。見ていると、丁度鱗片の帽子をかぶっている冬芽が見つかった。リョウブの冬芽には重なり合うような鱗片は見られない。
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リョウブの冬芽
 
  展望広場を目指し、坂を上っていく。上り切ろうとするところに白色の花をつけた樹木の大きな株が見えた。花から遠目にもアセビと分かる。アセビは釣り鐘状をした小さな可愛い花である。このように大きな株になると、別物に見えてしまう。
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アセビの大株

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 ネムノキの冬芽は葉痕の中に隠れているという。大分春めいてきたので、そろそろ見えるだろうかと冬芽を探した。しかし、どれが冬芽だかはっきりしない。葉痕は分かるので、その周りをよく見ると、それらしきものが見つかった。しかし、葉痕の中ではなく外にある。調べてみるとこれは副芽ということだ。冬芽が見えるにはまだ早いのかもしれない。
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ネムノキの冬芽

 
撮影:311
 

  記  平成27316日(月)