サクラの季節到来 10月ザクラ、カンザクラ、カンヒザクラ、シダレザクラが咲く
3月12日(木)
カンザクラと池
いつものように南門を入ると、10月ザクラが咲いていた。「確か先日は咲いていなかったようだが」と思いつつも、不思議に思った。昨年の10月頃から確かに咲いている。サクラにしては花期の長いと思った。しかし、疑問が解けず調べてみると、10月ザクラは10月頃咲き始め、再び3月の初めの寒いときに咲くという。成程と思い納得できた。
10月ザクラ
先日来た時、カンザクラは咲き始めていた。最初見たとき、「この寒いのに、おやぁ」と思った。しかし後で、このサクラがカンザクラと分かった。「カンザクラ」の名前のように寒いときに咲くことが名前に表わされている。ほぼ満開に近く見えるが、よく見ると蕾もたくさんある。花はやや赤みを帯びているというので、確認すると、その通りになっていた。
カンザクラ
3月も10日を過ぎた。「そろそろソメイヨシノに動きが現れるのではないか」と気になっていた。見ると、やはり動きが出てきた。堅かった冬芽の外側の皮が剥がれ、内側から緑がかった鱗片が現れ出している。気温も温暖になってきたので、ソメイヨシノの開花も近づいたようだ。
冬芽の外側の皮が剥がれソメイヨシノ
坂の途中にカンヒザクラが1本ある。「恐らく咲き始めているのでは」と予想していた。ここはあまり日が当たらないところのようだが、カンヒザクラは時をきちんととらえている。見ると花は咲いていた。深紅の花を下に向けている。花びらを大きく開かないところがこのサクラの特徴になっている。下から覗くと、下の方は花びらが釣鐘のように開いている。
開花したカンヒザクラ
先日シダレウメと判断した樹を再び見直した。見た途端「ウメでない」と分かった。花柄があるので明らかにサクラになる。先日見たのが2月19日、こんなに早くシダレザクラは咲かないと思い、シダレウメと判断してしまった。その時も最初は迷った。でも、花柄がないし、花が1つだけ出ていたので、ウメと思ってしまった。先日の写真を見直すと、花びらの先が割れている。ここをどうして見なかったのだろうか。
シダレザクラ(先日シダレウメと判断した)
先日撮影した写真(2月19日)
ここの広場にはヤブツバキ、オトメツバキがある。どのツバキの花も咲き出している。紅いヤブツバキの花はツバキの特徴をよく現している。このヤブツバキの陰に白っぽい花があった。多くの蕾が丸くなっている。ボケであることが分かった。いままでツバキに気を取られて、ボケの存在に気が付かなかった。
ボケ
撮影:3月11日
記 平成27年3月12日(水)