公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

やっとオオイヌノフグリの花が見え出した

36日(金)
 
  雨が降ると寒さが戻ってくる。少しは明るくなり始めたが、今日も暖かくなりそうもない。昨日に続き、公園の様子を書き続けていく。
 公民館の横にハクウンボクの樹が1本ある。この樹の冬芽は、主芽と副芽とがある。大きいのが主芽で、小さいのが副芽である。主芽と副芽がどんな関係にあるか調べてみると、副芽は、主芽に万が一のことがあり、成長できなくなった時、主芽に変わり成長し、花を咲かせる役目を担っているという。成程上手く出来ている。備えには備えということになっている。主芽は際立って大きく膨らみ出している。
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 公園にはレンギョウの植込みがたくさんしてある。その冬芽を見た。レンギョウの冬芽は大きくなってきているだろうが、その変化は目に見えるほどにはなっていない。例年、冬芽の中に突如花を咲かせるものが出てくるが、今年はその数が少ないように思える。外側の黄色味を帯びた皮が緩み、紫色がかった蕾が頭を出しているが、この姿から一向に進んでいないように見える。
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 カンヒザクラは赤い花を開き始めたが、他のサクラは蕾の状態で、まだ固く閉じている。公園にギョイコウという珍しいサクラがある。例年、4月の後半ごろ花をつける。今日見ると、冬芽は大きくなっているとは思うが、その変化は分からない。先が黄色く見えるのは変化の現れだろか。
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ギョイコウ
 
 やっとオオイヌノフグリの花が見え出した。例年より遅い春のように思える。開花が遅くなったのは人為的なはたらきがあったことは先日記載した。よその畑の脇などではすでにこの青白い花で満たされている。この青白い花を見ると、やはり春だと実感がわく。
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 カエデの冬芽は高いところにある。しかも小さい。下から赤いものがついたことで冬芽ができていると判断ができる。何気なく冬芽を見ると、赤い冬芽が伸びているように思えた。何か変化があったと思い、望遠で見た。赤みがかった数枚の鱗片で覆われているところが確認できた。典型的な冬芽の形になってきた。
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カエデの冬芽
 
 ハナカイドウの冬芽が開き、中から蕾が顔を出し始めた。昨年の記録を見ると、ほぼ同じ形になっている。「よくも正確に時を知るなぁ」と自然の仕組みの神秘さを感じる。中に見える蕾の鱗片にはたくさん毛がついている。過保護と思えるくらいに、念には念を入れ新しい生命を守っている様子が分かる。
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ハナカイドウ
 
 
撮影:32
 

  記  平成2734日(水)