公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 これはネコヤナギか?

226日(木)
 
 田のあぜ道を通り、ねむのき休憩所へ上がってきた。そこには名前の通りネムノキがある。先日までは、果実の房がちらほらついており、ネムノキの面影があった。いまはそれも無くなり、よく見ないと分からない。樹木だけを見て、この樹がネムノキとは分からなくなってきている。ここの小屋の周りにウツギの樹があり、それに緑色の葉が付いている。何だか変である。よく見ると葉と思ったものは、その樹に巻き付いているつる性のものの葉だった。頭に浮かんだのはスイカズラである。しかし判定は難しい。この寒い時期のせいか葉が裏側に反りかえり、縮こまっている。
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 畔を歩いていると、緑色をした細い枝が束になっている光景が見えた。何の樹だろう。樹は水路の柵の中にあるので分かりにくい。水路の向こう側にわたると、1本の太いのが手に届いた。枝は緑色で、両端に直線のような筋が見える。冬芽が見え、対生している。さらによく見ると、丸く膨らんだ冬芽の鱗片は紫色がかっていて、境が白色に見える。このような形態からマユミの冬芽であるらしいことが分かってきた。
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マユミ
 
 すぐ隣に、同じように束になった樹が見える。こちらの方がやや太めで、枝は灰色がかっている。しかし、名前が分からない。「手掛かりはないか」と見つめた。すると、枝の先に緑色をした小さなものが見つかった。ユキヤナギに似ている。ユキヤナギはよく見かけている。しかし、ここで見ると全く違った樹に見える。何とも不思議である。
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 あぜ道に春はないものかと下を見ながら歩いた。すると、田の縁に小さな白い花が見えた。やはり春が来ている。ナズナとミミナグサと思える。ナズナも小さいとタナツケバナと区別が難しい。葉の形をよく見てみた。やはりナズナと言えそうだ。ミミナグサもハコベとよく似ている。ミミナグサは全体が毛深く、やや灰色気味である。この点から考えると、こちらもミミナグサと言えそうだ。
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            ナズナ             ミミナグサ
  
 ソシンロウバイとマンサクを再び見た。ソシンロウバイは、花はついているが、萎れてきている。マンサクは先日よりは花らしくなっているが、花びらが紐状なので、いつ満開を迎えるのか捉え難い。色も茶褐色なので、目立たない。
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ソシンロウバイとマンサク
 
 これはネコヤナギだろか。先日別の場所でネコヤナギを見ている。姿かたちはよく似ている。水際であることもそっくりだ。外側の皮を破って茶褐色をした冬芽が出てきている。形は楕円形で、先も丸くなっている。
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ネコヤナギ?


撮影:2月23


  記  平成27225日(水)