公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ここにもマンサクが咲いている

27日(土)
 
 狸久保から畑道を通り本道へ出て瓜久保へ向かった。以前は山道を通りみずき休憩所を経て瓜久保へ出たが、今回は畑道の景観を見ながら進んだ。本道まではわずかな道のりだった。瓜休憩所はここららちょっと先にある。
 
 瓜休憩所の道路側には青い鋭い棘がついた垣根がある。「何かなぁ」と調べると、カラタチだという。カラタチの名前はよく知っている。北原白秋作詞・山田耕筰作曲「カラタチの花」の歌詞が浮かんでくる。…からたちのとげはいたいよ青い青い針のとげだよ…この詩を読むとカラタチの樹をよく表現している。白秋の表現力の見事さが知られる。
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カラタチ
 
 瓜休憩所へ入ると、ここはいつもひんやりしている。休憩所にマユミの樹があるというので探した。休憩小屋の裏はウメの樹である。まだ蕾の状態である。トイレの横を見ると、マユミらしい樹があった。「細い樹でこれがそうかなぁ」と思いよく見ると、種子の抜け殻が枝についていた。これを見て、これがマユミに間違いないと思った。
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マユミ
 
 ここからカッパ池への坂を上って行った。水田を見ると今日も表面は凍っている。氷を見ると、寒さが伝わってくる。坂を上り始めると、左側に赤い花が目に付いた。つい先日はこの花の存在に気が付かなかった。先日ここで見たのはニシキギだった。まさかニシキギではと思ったが、ついさっき見たマンサクを思い出した。ここのマンサクは勢いがいい。まだ蕾があるので、しばらく楽しめそうだ。
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マンサク

  カッパ池へ出ると、日が差していた。写真を撮ろうとすると、日が強く逆行のサインが出てきた。手前の窪地はハンノキが主体をなしている。道に沿って何本かの樹木があるので、それを調べた。一番奥の黄色い花をつけたものはロウバイソシンロウバイ)とサワグルミは先日確認したが、ほかのものが不確かになっている。カエデ、イヌシデ、ヤマグワの見当はついているが、どれがどれだが分からなくなってしまっている。
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カッパ池脇の樹木
 
 ヤマグワと思われるものの冬芽を見た。冬芽は互生している。カエデの冬芽は対生しているので、この樹はカエデではないことが分かる。イヌシデの冬芽も互生しているが、鱗片の枚数がもっと多く、このようにふっくらしていない。すると、この樹はイヌシデとも違うことになる。この樹がヤマグワになるのだろうか。
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ヤマグワの冬芽
 
 次にカエデと思われる樹の冬芽を見た。偶然低いところに枝が伸びていたので、そこの冬芽を探した。小さいが赤く色づいたものが見つかった。対生しているように見える。1本の枝にもっとたくさん冬芽がついていれば、さらに確証が得られるが、ほぼこの樹がカエデになるようだ。
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カエデの冬芽

 
 最後のイヌシデを確認したかったが、手ごろな冬芽が得られなかった。次回挑戦したいと思っている。
 

撮影:22
 


  記  平成2725日(木)