公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ハンノキの花序

123日(金)
 
 水車小屋の近くにヤマハゼとハンノキがある。ヤマハゼの樹を見たとき意外と思えた。今まで見ていたハゼノキは大きいし、しかもこのような水田地帯ではなかった。まさかヤマハゼが水田の近くに、しかもここはあぜ道である。「ヤマ」ということから判断しても、山の方にあると思っていた。ヤマハゼを見ると、葉は皆無であり、枝に昨年できた丸い果実がたくさん残っている。以前の写真をもう1度見直してみた。果実はヤマハゼによく似ている。葉をさらに見直した。ごくわずかだが鋸歯がみられる。ヤマハゼの葉は全縁である。これはヤマハゼではない。いろいろ調べると、ウツギになった。ある資料を見て、ヤマハゼと判断していたのが間違いだったことに気が付いた。
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ウツギ (ヤマハゼは間違い)
 
 ハンノキの花を見るのが今日の1つの目的である。ハンノキはウツギと同じように水田の脇の水路沿いの土手にある。ハンノキは真っ直ぐ伸びるという姿がここではよく分かる。枝から垂れている花序の中で大きなものが雄花の花序で、小さなのが雌花の花序である。雄花の花序を確認した。今まで見てきた雄花の花序は固く蓋がされ、中の葯を見ることができなかった。今頃花が咲くというので、この日を選んでやってきた。よく見えそうな花序はないものかと枝を動かすと、パッと黄色い粉のようなものが飛び散った。ハンノキの花粉かも知れないと思った。見ると、いくつかの花序が開いているように見えた。接写写真を撮り、確認すると、予想通りだった。鮮明ではないが、葯らしいものが見える。
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雄花の花序
 
 次に、雌花の花序を見た。雄花の花序と比べるとこちらはずっと小さい。肉眼では詳細がほとんど分からない。小さな松ぼっくりを思わせるようにたくさんの赤褐色をした鱗片が瓦状に重なっている。
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雌花の花序 
 
 何とか今日の目的は果たせたような気がした。水路近くに1本のヒサカキがあった。緑色の葉をつけ、これだけが異様に見えた。枝に黒い豆粒のような果実がたくさんついている。
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 葉が落ちてしまうとさっぱり分からなくなってしまう。樹の小枝から紐のようなものが下がっている。これはいったい何だろうか。前回の写真を見て記憶をたどった。すると、キブシが出てきた。前回の写真を見ると、同じように紐のようなものが下がっている。間違いないものと思う。ただこの樹の花はまだ見ていないのが気になる。
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キブシ
 
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キブシ
 
撮影:120
 
 
  記 平成27123日(金)