コウバイが咲く
1月8日(木)
梅林
モッコクの樹の隣に小さな梅園がある。坂を上ってきたとき蕾の膨らみを確認したが、ここにはたくさんあるので今頃の様子を知るのには都合がいい。なん本かの樹を見て回っているうち、1つの赤い花を見つけた。「咲いたか!」と思った。花びらを見ると萎れているのか、咲き始めて間もないのか、張りがなく弱々しく見える。しかし咲いたことは事実に間違いない。ほかに咲いているものはないかと探すと、白いものが見えた。ハクバイも咲いたかと思いよく見た。アップ写真を撮って確認すると、鳥の羽毛だった。結局確認できたのはコウバイ1輪だった。
コウバイ ハクバイに見えた
コウバイ
梅林の隣にケヤキ林がある。斜め上にたくさんの枝を広げた姿は実にきれいである。箒状との言葉が充てられているが、正にその通りである。ケヤキはたくさんの葉をつけ、落葉時は後始末に大変だが、四季を通しての樹形、新緑、紅葉の美しさはそれに替え難い。
ケヤキ林
クヌギの林が続いている。クヌギはケヤキとともに身近な樹木である。クヌギも大きな樹木になるが、ケヤキ程は大木にならないようだ。クヌギはコナラに似ている。葉がつけば違いがはっきりするが、その前は区別がなかなか難しい。クヌギは真っ直ぐ伸びる傾向があると思える。
クヌギ林
ひょうたん広場にはいろいろな樹木がある。ランニングコースを歩きながら見ていくのも楽しい。樹木は広場の縁沿いに植えられている。その中にウバメガシがある。こんもりした樹形で、小さな楕円形の葉がたくさんついている。果実は球形に近い楕円形で、シラカシの果実に似ている。。
ウバメガシ林
昨年はここへ来る回数が少なく、サザンカの最盛期を見ていなかった。今日赤みがかったのが見えたので見ると、散り始めていて、鮮やかな花の姿ではなかった。時期相応に来なければいけないと痛切に感じた。
広場を横切ってユリノキが一列に並んでいる。オレンジの横縞の入った花は大きくてきれいだ。ただ花は、高いところに咲くので、注意してみていないと開花時を見逃してしまう。大きな樹なので、冬場のこの景色にも一つの趣がある。
樹影に入ったところで霜を見つけた。昔は毎日見ていたが、土が少なくなった都会の中では珍しくなってしまった。足を踏み入れると「サクサク」とした音が聞えてくる気がする。懐かしい思い出である。小さな自然の営みだが、見られなくなるのは寂しい思いがする。
見かけなくなった霜
撮影:1月4日
記 平成27年1月4日(日)