公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

イチョウの絨毯

1215日(月)
 
 白幡西町へ向かうところに急な階段がある。「日常この階段を利用している人は大変だなぁ」と思いながら上って行った。上りつめてところは高台で見晴らしがいい。最近、この高台の下で宅地造成が行われており、緑が大きく伐採され景色が一変した。
 
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白幡の森 
 
 白幡の森へ来ると、道はイチョウの葉で埋まっていた。先日の雨と、人通りが少ないことで、土の色が見えないくらいにちりつもっている。その景色に気を取られて進んでいると、樹の間から森の中が見えてきた。そこは今歩いている道どころではない。どっちを見ても黄色、黄色とイチョウの葉でいっぱいである。正しくイチョウの絨毯てある。踏みしめるとフワフワする。
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イチョウの絨毯
 
 イチョウの絨毯を踏みしめ、その感触を楽しんでいると、目の前にカエデでのきれいな姿が出現した。背景に緑があるので、一層美しくさせている。紅葉の美しさがしみじみ伝わってきた。
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カエデでのきれいな姿
 
 道に沿い大きなイチョウの樹が並んでいる。黄色いじゅうたんをつくったもとである。見上げると隙間が出てきているが、まだまだ黄色い葉がついている。
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 広場に出て周りを見た。紅葉も終盤になっている。サクラ、モモにはほとんど葉がついていない。コナラの葉は茶褐色に色づいている。コナラの冬芽を見た。枝の先を見ると、いくつもの小さな鱗ペンに包まれた冬芽が見える。場所によってはいくつもの冬芽がかたまっている姿も見える。
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コナラの冬芽
 
 サクラの冬芽の写真を撮ろうとしたが、高い所にあるので難しい。シダレザクラの冬芽は撮影できたが、ソメイヨシノの冬芽は鮮明に撮れなかった。冬芽の鱗ペンはコナラほど多くはなく、1枚1枚が大きいように見える。
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 公園の中央に大きなエノキの樹がある。見るからに見事な樹形をしている。立町の方のエノキには葉がほとんどなかったが、このエノキには葉がたくさんある。果実の方はと見ると、逆に見当たらない。あんまり葉が多すぎるので見つからないのかもしれない。
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大きなエノキの樹
 
 大きなエノキの樹の隣にハンノキがある。一見して驚いた。花芽がある花序が枝から下がっていない。これはどうしたことかと思った。玉のような果実が残っているのに、これはおかしいと思い、見直した。細い紐のようなものが目に付いた。「葉が丸まっているのでは」とも見えたが、よく見直すと、これが花序だった。もっと太かった印象があったが、「こんなもんだったかなぁ」とまだ信じられなかった。
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ハンノキの花序(上が:雌花 下が:雄花)
 
撮影:1212
 
 
  記  平成26年1215日(月)