三ッ池公園の紅葉 2
12月8日(月)
展望広場は閑散としている。平日なので来る人もまばらで平穏である。ユリノキ、スズカゲノキなどは既に葉を落とし、冬支度を終えている。ここら辺りに来ると、山の中に入った雰囲気が漂っている。ここで見るカエデの紅葉は、背景となる緑や樹々が紅葉を盛りたてているので、池の近くで見る紅葉とは一味違ってくる。
山の中の紅葉
山の中の紅葉
黄色くなった葉が目に付く。何だろうかと、樹木名を当る。葉は高い所にあるので、詳細を知ることが出来ないが、葉の楕円形からヤマグワを思いつく。アップ写真を撮ると同時に落ち葉を探した。落ち葉を見ると、縁に鋸歯がなさそうだ。アップ写真で確認すると、やはり鋸歯はない。すると、ヤマグワではなくなる。葉脈が平行に近いことからミズキと判断した。
ミズキの黄葉
ミズキの葉
山道を下りはじめると、右下にイチョウの黄葉が広がっている。春、夏の緑の風景は新鮮味があり、きれい思うが、枯れて行くこの黄葉の風景にも名残を感じさせる美しさがある。近くにあるケヤキは既に葉を落とし、箒状になっている。
イチョウの黄葉
花の広場を見下ろす絶景の場所へ出た。色とりどりのカエデがきれいだ。どこかの御屋敷の庭園を連想するような気持になる。右にカツラの並木があるが、残念だが、黄葉の姿がない。今の風景に、黄色いカツラが入ったら、どんな風景になるだろうか。こういう時期が捉えだれるだろうかとも思ってみた。
紅葉風景
崖に伸びているこの樹を見て、「これは何だったか」と考えて足が止まってしまった。直ぐに答えが出てこない。「シデ?」最近イヌシデを見たので、その時の葉が頭から離れなかった。見るとどことなく似ている。しかし、イヌシデは太い樹木になる。樹形がまるっきり違う。いろいろ思いを巡らし辿りついたのが、ヤマブキだった。花が咲いていればたやすく見分けられたのが、葉だけになると、識別が難しくなってしまう。
これは何だったか
ヤマブキ イヌシデ
撮影:12月4日
記 平成26年12月8日(月)