公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 田の畔と古民家

1119日(水)
 
 田の畔は時間をかけて見れば、色々な植物が見つかりそうだ。ヤマハゼを確認した後、近くを見ていると、赤褐色に染まった葉が見つかった。何だろうか、一寸見当がつかない。手掛かりを探した。
 葉は互生で大きい。調べると、長さが11cm、幅が5cmもある。紅い柄が長い。よく見ると、何か粒のついた紐状なものが出ている。これが手掛かりなりそうに思えた。資料を調べて行くと、キブシが出てきた。どうもそうらしい。「キブシは今の時期こんな様子をしているのか」と改めて知った。
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キブシ 
 
 ここにはハンノキもあった。「ハンノキは真直ぐに伸びる」という。一歩離れて見ると、その姿が確認できる。今日は明るく、はっきりと見える。幹を見ると、小さな灰色の斑点があるようで、遠くからは灰色にみえる。あらためて、ハンノキの特徴をとらえることが出来た。
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ハンノキ
 
 小谷戸の里の古民家を訪れた。森の中にあるようでひっそりとしている。静かな佇まいで、落ち着いた気持ちになれる。庭では今日もボランティアの人が働いている。何人かの人が訪れている。みんな静かな佇まいを満喫している。中をちょっと覗いてみた。古風な昔の生活の様子が偲ばれる。この家は近くから移築されたことが記されていた。
 裏手をまわって行くと、炭を焼く窯所へ通じている。崖に繋がる柵の中を見たとき、青色のキキョウに似た花が見えた。頭に浮かんだのはツリガネソウだった。確認のために葉を見た。輪生になっていない。違うらしい。シャジンと云うものが頭に浮かんできた。しかし、シャジンはこのような所にあるだろうか。ツリガネソウを調べると、上の方の葉には単葉もあると説明されている。もしかしたら、ツリガネニンジンでよいのかもしれない。下の方の葉が見えなかったのが残念だった。
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 もう1つ青色の花があった。いずれも1輪であった。こちらは小さくてよく見えない。感じからすると、アキノタムラソウのようだ。でも、11月のこの時期に咲いているだろうか、調べると花期は7月-11月とあった。アップ写真を取り確認すると、アキノタムラソウなってきた。
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アキノタムラソウ
 
 古民家を出て、北門へ帰りはじめた。左に湿地帯のようなところがある。垣根で仕切られているので、中はよく見えない。しかし、奥の方で真直ぐに伸びる樹木が先日から気になっていた。先日は暗く、よく分からなかった。真直ぐな姿、湿地帯、灰色がかった幹からハンノキでは無いかと分かってきた。
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ハンノキ
 
撮影:1113
 
 
  記 平成261119日(火)