公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 前田の丘から瓜久保の家

1111日(月)
 
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前田の丘
 
 坂道を上ると、直ぐに前田の丘へ出る。前方に草原が広がり、その後方は森になっている。都会の中とは思えない雰囲気が出ている。今上がってきた右手の樹々の葉は黄ばんでいる。ミズキの葉のように見えた。しかしよく見ると違うようだ。ミズキの葉はもう少し厚い。さらに葉をいくつか見ていると、葉に大きな切れ込みが入っている。この切れ込みを見て、ヤマグワではないかと思った。見ると何本もあるようだ。
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ヤマグワ 
 
 山へ入る前は日が出ていたが、ヤマグワを見ているうちに日は陰り、辺りは暗くなった。上空の葉の細かいところは見難くなってきた。下の方でにぎやかな声がする。声の響きから子供たちだと分かる。先へ進もうとすると、目指す方から子供たちの姿が現れてきた。小学生である。近くの小学校の児童が自然を学んでいるところと見える。3人の先生が引率をしていた。
 全員の小学生が坂を下り切ってから進み始めた。その時、右側にある樹木に目が気になった。先ほど迷ったミズキではないだろうか。ヤマグワの葉と比べてみた。似ている、しかしどことなく違っている。葉に大きな切れ目がないか探した。この樹の葉にはないようだ。
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ミズキ
 
 坂を下ると、沼地に出た。暗く、時折、一人二人の人が通るだけで、ひっそりしていている。左に田があり、その奥に休憩所がある。田の前の植え込みを見た。細い樹だが高く伸びている。名前は分かり難い。幹に灰色の斑点がある。花も葉も確認できないがヤマボウシかもしれない。大きな葉を対生につけた樹もある。まずは休憩所へ行った。
 瓜久保の家と表示されていた。自然にとけこんだ古風さを感じさせる。直ぐ外側は一般道路らしい。瓜久保の家から今来た方を見ると、田舎の景色が映し出されている。騒音が一切ないので、静かで落ち着いた気持ちになれる。素晴らしい環境である。遠くの右にシラカシ、左にヤマグワ、コナラなどが見える。
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瓜久保の家からの風景
 
 沼に戻った。案内図によると、この沼はカッパ池という。今は水も少なく、荒れ放題になっている。奥にカメラを構えてじっとしている人がいた。野鳥の来るのを待ち構えているのだろうか。時々野鳥の鳴き声が響く。沼のほとりにコブシの樹がある。花、果実がないので断定は難しいが、葉の形から考えると、コブシと思える。側のモミジの葉はまだ、青々としている。
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コブシとカエデ
 
 先ほど気になっていた樹のところへ来た。幹には縦方向の割れ目が入っている。葉は奇数羽状複葉になっている。オニグルミと思える。ここへ来てからこの樹をずいぶん目にするようになった。オニグルミは川沿いや湿り気のあるところに分布するというが、丁度そのような環境にある。
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オニグルミ
 
撮影:117
 
 
  記  平成261111日(月)