ユウガギク
10月24日(金)
茅ヶ崎公園・自然生態園の標識
湿地を観察し進むと、自然生態園がある。今日はここを目指してきた。土、日、祝日しか開園してないことなので、土曜日に来園した。時刻が遅くなり、うす暗くなっていたので、手短に観察しなければならない。入口には木戸が整備され、普段は入れないようになっている。自然を保護するためには止む終えないことかもしれない。
近くの水辺をまわった。奥まったところに休憩所のような古風な建物がある。そこで数人の人が控えている。ここを管理している人と思える。脇を見ながら進んでいった。NPO法人が管理しているだけあって、樹木や草花に名前が記されている。初心者にも分かるように書かれている。見ると、既に花は終わっているが、記名された標識は残されている。人手が足らないのだろうかと思えた。
園に入ると、右と前方は緩やかな崖が続いている。右の崖の奥にヤクシソウが見えた。タンポポに似た黄色い花である。葉はナノハナに似ているが、鋸歯はほとんど分からない。山へ行くと、崖縁に時々見かける。
ヤクシソウ
左には水田がある。小さな水田だが、イネの穂が垂れている。奥は刈られ干されている。昔の水田の景色が残されており、懐かしさが味わえる。水田の畦を進み、休憩小屋の手前へ出た。ここに「シロヨメナ」と書いた標識がある。「ヨメナ」のイメージとは全く違っていたので、一瞬「これがシロヨメナ?」と疑った。ただ、まだヨメナそのものは見ていない。花の色がシラヤマギクに似ている。
シロヨメナ
田の畔にヒヨドリバナがあった。この花はいつ見ても最盛期はいつなのか分かりにくい。何時見ても毛がぼさぼさしているみたいで、活気のない花のように見える。
同じ畦にユウガギクと書かれた花があった。ユウガギクの花を見るのは初めてである。これと似た花をいままでも見ているが、舌状花の冠毛が長くノコンギクであった。「この花の冠毛は?」と見ると、途中で切れてしまうのか、冠毛は見えない。花を丁寧に割ってみても、冠毛は見えない。管状花を見ても全く同じである。冠毛は不明なので、ノコンギクではないことがはっきりする。やはり、記名通りユウガギクになりそうだ。
ユウガギク
撮影10月18日
記 平成26年10月24日(金)