これはイトススキになるか
10月17日(金)
下の池
池の水を見ながら遊歩道を進んだ。「この辺にはシラヤマギクがあちこちに見えたなぁ」と思い浮かべていた。なかなか見えないので、「そろそろ花も終わりに近づいたのか」思っていると、そうではなかった。再び見えてきた。少しの間見ていないと、花期が過ぎ去った錯覚に陥る。
シラヤマギクを見た崖
ツルボの見えた土手まで来ると、ススキが咲いていた。ススキと言っても葉が極端に細い。思わず、「イトススキ」の名前が出てきた。全体が小振りに見える。葉の中央に白色の筋があるところはススキそっくりである。インターネットで探してみると、日当たりのよい山地に自生しているというが、園芸種として扱っているものがほとんどである。今まで見たことがない。
イトススキ
大砂場へ来ると池の縁で何か拾っている人がいた。何だろうと見ていると、不思議なことに、また新しく一人人が加わった。「珍しいものでもあるのか」と思って近づくと拾っていたものはスダジイの果実だった。この果実は小さいが焼いて食べると香ばしいという。滑り台の方を見たとき、樹の梢が少し変わっているように見えた。あの樹はミズキである。なぜ、あのようになっているのだろうか。近付いて見ると、上の方の葉が皆垂れている姿だった。それが光の加減で白っぽく見えたのだった。別にこれということではなかった。
葉が垂れたミズキの樹
左:メタセコイア 右:ヒマラヤスギ
南門の出口へ来て、ベンチに腰掛けた。長い間歩き続けたので、少し休憩を取った。休みながら周りを見つめると、面白そうな景色が目に入ってきた。1つは、チカラシバとヒメムカシヨモギの群落である。手前にチカラシバ、奥にヒメムカシヨモギがすみ分けている。もう1つは、チカラシバとトダシバの群落である。道路側にチカラシバ、奥にトダシバが住み分けている。それほど広い範囲でないが、2つの群落の住み分けを見て、自然の仕組みの神秘さが身近に感じら
撮影:10月10日
記 平成26年10月16日(金)