公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これはイトススキになるか

1017日(金)
 
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下の池
 
  池の水を見ながら遊歩道を進んだ。「この辺にはシラヤマギクがあちこちに見えたなぁ」と思い浮かべていた。なかなか見えないので、「そろそろ花も終わりに近づいたのか」思っていると、そうではなかった。再び見えてきた。少しの間見ていないと、花期が過ぎ去った錯覚に陥る。
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シラヤマギクを見た崖
 
 ツルボの見えた土手まで来ると、ススキが咲いていた。ススキと言っても葉が極端に細い。思わず、「イトススキ」の名前が出てきた。全体が小振りに見える。葉の中央に白色の筋があるところはススキそっくりである。インターネットで探してみると、日当たりのよい山地に自生しているというが、園芸種として扱っているものがほとんどである。今まで見たことがない。
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イトススキ
 
 大砂場へ来ると池の縁で何か拾っている人がいた。何だろうと見ていると、不思議なことに、また新しく一人人が加わった。「珍しいものでもあるのか」と思って近づくと拾っていたものはスダジイの果実だった。この果実は小さいが焼いて食べると香ばしいという。滑り台の方を見たとき、樹の梢が少し変わっているように見えた。あの樹はミズキである。なぜ、あのようになっているのだろうか。近付いて見ると、上の方の葉が皆垂れている姿だった。それが光の加減で白っぽく見えたのだった。別にこれということではなかった。
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葉が垂れたミズキの樹
 
 ミズキの樹の錯覚にダマされたついでに遊歩道近くにあるヒマラヤスギとメタセコイアを見た。2本ともたくさんの葉を茂らせ見事な大木である。メタセコイアはそろそろ葉を落とし始めることになる。
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左:メタセコイア  右:ヒマラヤスギ
 
 南門の出口へ来て、ベンチに腰掛けた。長い間歩き続けたので、少し休憩を取った。休みながら周りを見つめると、面白そうな景色が目に入ってきた。1つは、チカラシバとヒメムカシヨモギの群落である。手前にチカラシバ、奥にヒメムカシヨモギがすみ分けている。もう1つは、チカラシバとトダシバの群落である。道路側にチカラシバ、奥にトダシバが住み分けている。それほど広い範囲でないが、2つの群落の住み分けを見て、自然の仕組みの神秘さが身近に感じらイメージ 6
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チカラシバとヒメムカシヨモギの群落         チカラシバとトダシバの群落 
 
 
撮影:1010
 
  記  平成261016日(金)