公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カヤツリグサと思ったのはハマスゲになるか

8月14日(木)
 
  「果実はレンズ型でない、伸長した軸というものがない、塊茎がある、塊茎伸びたところから花茎が伸びている」
 以上の事実が昨日確認した点である。「伸長した軸というものがない」点が気になったので、よく確認してみた。
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伸長した軸があるのか
 
 この写真によると、「伸長した軸」が短いが、あるとみていいのだろうか。これを認めれば、試料は元へ戻り、カヤツリグサ節の仲間入りを果たす。
 「1.果実は3稜形、柱頭は3個」をどうにかして確認したいと思っている。
小穂から糸のような白色透明なものが出ている。これは何かと調べたら、雌しべだそうだ。「柱頭は3個」ということは、雌しべの先が3つになっていることになる。
イメージ 2イメージ 3
 
 白色透明のものが小花から複数出ているのは分かるが、3個とははっきり確認が出来ない。かなり接写のきくカメラが必要になるようだ。カヤツリグサの雌花の写真を探したが、今のところ見つかっていない。ハマスゲの雌花の写真を見ると、試料の雌花はよく似ている。 
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雄しべと雌しべが見える 
 
 「3.小軸は翼がある」試料にはこの翼は見られないと思ったが、短い小軸をルーペで見ると、両端が白っぽいように見える。このことから判断すると、「小軸は翼がある」と判断した方がよさそうだ。
イメージ 5
白色に見えるのが翼か
 
 「4.花軸は多数の小穂をつけ・・・」小穂は2-3個なので、ここはとぶことになる。
 「4.花穂は倒卵形、または円形・・・」とあるが、この小穂が2-3個あるものを指しているのか、小穂 の中の小花を指しているのか判断に悩む。小花を指しているなら、「円形」の表現が分からない。する と、小穂が2-3個ある形を指していることとみていいのか。いずれにしても4.の前半には該当しない ので、4.の後半へ進むことになる。
 
 5.では、長い地下走出枝があることが決め手になり、ハマスゲへ到達する。
 
考察
 試料はハマスゲになった。何とか、検索表を辿ってみたが、しっくりしないところが何点かある。花軸、花穂について、再度調べてみる必要がありそうだ。他の検索表で再度辿って比較したいと思っている。
 
 
  記  平成26年8月14日(木)