カヤツリグサについて
8月13日(水)
試料
これはカヤツリグサでいいのだろうか。今まで何の疑問も持たず、このような姿をしているものは簡単にカヤツリグサとして片付けていた。しかし、ちょっと図鑑を見ると、カヤツリグサにもいろいろなものが載っている。これはその中のどれになるのだろうか。いい機会なので、少し調べる気になった。
そこで、保育社図鑑の検索表をみた。実に細かい点から入っている。
カヤツリグサ属
1.果実は3稜形、柱頭は3個・・・カヤツリグサ節
1.果実はレンズ型、柱頭は2個(ミズカヤツリ節)
熟したと思われる小花を取り、針で突っついてみると、小さな黒いものが飛び出て来た。針で押えようとすると、弾かれる。堅いので果実ということが分かる。長さ1.2mm、幅0.5mmと非常に小さい。厚みがあるので、レンズ型ではないようだ。カヤツリグサの仲間だと、3稜があるというが、接写写真を取り、拡大して見たが、1稜があるような気はするが、3稜は確認が出来ない。
2.小穂は伸長した軸上に互生して穂状となる
この伸長した軸というものがないようだ。これがないということは、ミズカヤツリ節(ヒナガヤツリ、コアゼカヤツリ、・・・等)の方へ行ってしまう。ところが、根の方を見ると、塊茎があり、これが伸び、伸びたところから花茎が出ている。すると、ミズカヤツリ節の仲間ではなくなる。
塊茎がある
塊茎が伸びたところから花茎が出ている
ここで行き詰ってしまった。
続く
記 平成26年8月13日(水)