公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

サルスベリについて

8月9日(土)
 
 今日は幾分気温が低いようだが、蒸している。サルスベリがきれいに咲いているので詳細を調べてみることにした。
牧野さんの植物図鑑を開いて詳細をメモした。
・葉は厚く対生
・葉柄がない
・全縁
・円錐花序
・がくは球形で、6裂、ときに紅色
・花弁は6枚、円形で、しわがある、基部は爪状
・おしべ多数、そと側の6本が長い
・めしべはおじべの上へ出る。
 現地で早速確認した。葉のつき方を見ると、対生に近く見えるが、厳密には互生だと言える。葉柄はほとんどない。全縁であることも確認できる。
イメージ 1
葉は互生に近い
 
 花を見ると、たくさんの花がかたまってついているようだが、よく見ると主軸から花枝がでてそこに花がついているので、円錐花序といえる。
イメージ 2
花のつき方は円錐花序
 
 がくは花弁が大きいので見難い。裏側から見ると、6裂でなく、7裂になっている。変だなぁと思いいくつかの花を当ってみたが、いずれも7裂であった。花弁の枚数を数えると、こちらも7枚になっている。基部の爪状ということがよくわからない。花弁の基部を見ると、細くて、長いひも状になって花床についている。この形態をいうのだろうか。
 長いおしべの6本、この本数は1本ずつ取り外さないと確認が難しい。手で触りながら数えたが、6-7本ということは分かったが、花弁の基部とおしべの基部がそっくりなので、数えていると混乱してしまう。
イメージ 3イメージ 4
            花弁は7枚                       がくは7裂
 
イメージ 5
花のつくり
 
 最後のめしべについては1本なので確認ができた。
 
考察
 花が高い所にあるので、脚立に上り写真を撮りながら調べた。葉のつき方を見ると、明らかに互生に見える。牧野さんは如何して対生と判断したのだろうか。若い葉を見ても、やはり互生に見える。ただ、2枚の間隔が狭くなっていることも確かである。花弁の数は多様性があるかもしれない。しかし、がくの裂け方、花弁の数、おしべの数を見ると、7と共通している。花を解体せずに調べたので、見間違えも考えられる。
 
 撮影:8月8日
 
 
  記  平成26年8月9日(土)