公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ミズタマソウを見つける

7月27日()
 
 坂道沿いに白い花をたくさん見せていたドクダミもすっかり花を落とし、今は忘れられる存在になってしまった。そのドクダミを見ていると、そのそばに白い小さな花があるのに気がついた。花は咲き出したばかりのように見える。今まで目にした花ではないようだ。取り敢えず写真に撮り、調べることにした。
 
試料
イメージ 1
 
観察メモ
・葉は対生
・数個の浅い鋸歯があり、さきは尖っている
・上の葉腋から数本の花茎を伸ばす。
・花茎から花柄が伸び、その先に花がつく。
・花柄にたくさんの毛をつけた塊があり、その先に蕾のようなものがある。
・上部の蕾のいくつかが開いている。
・萼が2枚、花弁は4枚か。
・花の中央に長い雌しべがあり、その外側に雄しべが2本ある。
 
 この花を見たとき、遠目にヤブジラミ、ヤブニンジンを思い浮かべた。試料の果実だろうか、これがヤブジラミの果実によく似ている。しかし、単葉の葉を見て、違うことが分かった。
 
ミズタマソウ
イメージ 2イメージ 3
  イガのようなものの先に花がつく      雌しべと2本のおしべが突き出る
 
イメージ 4
4枚の花弁は、実は2枚(中央に大きなへこみがある)
 
 分かりやすい検索図鑑があればと探すがなかなか見つからない。仕方なくインターネットの写真を手当たり次第に見ることになる。何とか似ていそうなものが見つけ、それについて詳細を調べることになる。こんなことを試行錯誤の繰り返しをする。
 時間をかけ、ミズタマソウの名前を探し出すことができた。試料について、阿部正敏著「葉による野生植物の検索図鑑」を利用して検索してみた。すんなり到達できたわけではないが、ミズタマソウへ到達してみた。参考になる特徴が確認できた。
 
考察
 初めて見るものが出てくると、「どうやって名前を調べるか」と迷う。インターネットにたくさんの写真が出ているので、非常に参考になる。しかし、詳細を確認しないと、名前を決めかねぬ。何とか名前にたどり着けたときは、満足感が味わえる。
 
 
  記  平成26年7月27日()