公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オニドコロ(トコロ)の花

7月25日()
 
 オニドコロ(トコロ)の花は小さく、分かりにくい。今までは、ハート形の葉を見て、「これがオニドコロ(トコロ)か」と決め込み、それ以上深入りをしなかった。調べると、オニドコロ(トコロ)の花は雄花と雌花が別株にあるという。ヤマノイモなども同様らしい。それを知り、確かめてみようと思った。
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オニドコロ(トコロ)
 
 事前に、雄花と雌花はどこが違うのかを図鑑で調べると、雄花の花序は上へ向かい、雌花の花序は下へ向かうという。このことを念頭に調べていくと、目にするオニドコロ(トコロ)はほとんどが雄花であった。下向きになっている花を探したが、なかなか見つからない。
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        雄花の花序              雌花の花序
 
 際どいのがあったのでよく見た。雌花のよう気がするが、しかし確信が持てない。近くにある雄花を見たり、また雌花を見たり、と何度も繰り返した。しかし答えは返ってこなかった。場所を変えて同じようなことを繰り返した。
 再度図鑑を見直すと、「雄花はいくつかの花がかたまっているが、雌花は1つずつになっている」というので、さらに見直した。すると、違いが見えてきた。上向きの花序を見ると、1か所に2-3個の花が付いている。花弁が6枚ということもわかる。雌しべは分からないが、おしべが6本存在していることが分かる。一方下向きの花序を見ると、円筒のの先に1つの花が付いている。6枚の花弁も確認できる。中央に雌しべがあるのが分かる。
 
雄花
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雌花
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考察
 ひょっとしたきっかけで、オニドコロ(トコロ)の花を調べて見る気になった。最初は、雄花と雌花を見ても、どちらも同じに見えていた。しかし、資料を参考にしながら見ていくうちに次第に2つの違いが分かるようになった。自然がつくり上げる巧みな芸術に触れられた気がした。
  
 
  記  平成26年7月25日()