公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これはヤマノイモになるか

720日(日)
 
   植え込みにアガパンサスが咲きほこっている。その植え込みを見ていると、つる性の植物が見えた。葉のつき方を見ると、対生である。対生で思いつくのはヘクソカズラである。しかしこの葉を見ると明らかに違っている。次に思いつくのはヤマノイモ、ナガイモである。この2つの葉のつき方は対生である。「イモ」という名が共通している。
イメージ 1
ヤマノイモ 葉:互生 つる:紫色を帯びる
 
ヤモノイモとナガイモはどこが違うのだろうか。
 
保育社の図鑑の検索表を見ると
1.葉は普通対生し・・・
  2.葉は心状披針形→ヤマノイモ
  2.葉は心状卵形→ナガイモ
1.葉は互生・・・オニドコロ他
となっている。
  
 葉のつき方の違いで、「ヤマノイモ、ナガイモ」と「オニドコロ他」との区別がつくが、ヤマノイモとナガイモの違いは葉の形のわずかな違いにある。心状披針形と心状卵形の違いは分かりにくい。葉が細長ければ、ヤマノイモと判定出来そうに思える。
イメージ 2
イメージ 3            葉の形:表                        葉の形:裏
 
 すると、試料はヤマノイモとなりそうだ。こんな植え込みに、どうやって紛れ込んだのだろうか。花壇に土を補給するとき、その土の中に種子等が紛れ込んでいたとしか考えられない。
 
 葉腋から1―2本の花枝が出て、その周りに白色の蕾が沢山ついている。蕾は開いていないので、花の様子は知ることが出来ないが、ヤマノイモの花である公算が強い。
イメージ 4
 
考察
 ヤマノイモに対比するナガイモの試料がないので、明確にヤマノイモとは言い切れないが、知りえた資料からは試料はヤマノイモと思える。注意してみると、新しいものが目に付いてくるようだ。
 
 
  記  平成26年7月20日(日)