公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

つる性植物を考える 1

7月12日()
 
 藪へ近づくとつる性の植物が目立ってきた。典型的なのはクズだが、その他にオニドコロ、ヘクソカズラヤマノイモなどがある。つる性の植物ついて今まで詳細を調べたことがないので、いい機会かと思い調べてみた。あらゆるところに進出し、獰猛なクズは分かるので、他のものを課題にする。
  まず、オニドコロとヤマノイモについて調べてみた。葉はよく似ていると思っていたが、調べるとつき方が、大分違っている。オニドコロは互生で、ヤマノイモは対生である。また、オニドコロの葉は巾の広いハート型であるが、ヤマノイモは細長いハート型である。
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           オニドコロ                        ヤマノイモ
 
 このことを念頭に観察すると、2つの区別が出来るようになる。しかし、ここにヘクソカズラが入ると、混乱が始まる。ヘクソカズラの葉のつき方は対生である。
  問題が、ヤマノイモヘクソカズラに移つる。葉の形、巾を見ると何となく違いが分かってくる。ヘクソカズラは巾が広い。葉の色を見ても違いが分かりそうだ。ヤマノイモは明るい緑色をしているのに対し、ヘクソカズラはくすんだ緑色をしている。
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 しかし、ここへキヅタが入って、混乱してきた。春先見つけたものの中に、ヘクソカズラかキヅタか分からないものがあった。キヅタの葉は互生であるというが、これは対生になっているようである。
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試料:対生になっている
 
 葉の様子からして、対生でもヘクソカズラとしては疑問が残る。直ぐ近くに同じようなものがあったので、よく見ると、こちらは、互生である。どうも互生、対生が混ざりこんでいるように見える。
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上:互生 下:対生
 
 いろいろな資料を見たが、何れもキヅタの葉は互生となっており、対生に触れているものはない。とすると試料は何になるのだろうか。ヘクソカズラとは思えない。
 
 
  記  平成26年7月12日(土)