この株はカゼクサか?
7月4日(金)
公園の草地ではヒメジョオンが消えようとしている。大きく成長し、花を沢山つけたところは皮肉にも刈られてしまった。「時期が来たのだから仕方がない」と言えばそれまでだが、時の流れに寂しさが伴う。
草地を見ると、土が見えないくらいいろいろな草が覆っている。オオバコ、シロツメクサに混じり細い葉をしたイネ科の植物が沢山株を作っている。「この沢山の株をつくっているものは何だろうか」と考えてみる。これから生えて来るものを考えると、エノコログサ、メヒシバ、コスズメガヤ、カゼクサ・・・などが考えられる。しかし、エノコログサは既にいろいろなところで咲いていることを考えると、候補から外れる。また、メヒシバは葉が灰色っぽく、上へというより横へ広がる。メヒシバも外れると思う。コスズメガヤかカゼクサになる。よく調べてみると、コスズメガヤは大きな株を作らない。こう考えてくると、カゼクサに絞られてくる。事実だろうか。経過を見るのが楽しみになる。
いろいろな草で覆っている カゼクサ?
草地の中にシマスズメノヒエがある。このシマスズメノヒエについてもいろいろ調べて経緯が思い出される。最初は見るもの全てをスズメノヒエと思っていたら、そうではなく、スズメノヒエにもいろいろな種類があることを教わった。学んでいくうちに、今まで見ていたのは全てがシマスズメノヒエになってしまった。シマスズメノヒエは外来種であるという。本来のスズメノヒエは見ることが出来ていない。都会では見られないのかもしれない。シマスズメノヒエに気がついてくると、さらに違ったものが現れた。タチスズメノヒエである。こちらは今大繁茂している。シマスズメノヒエを追い払う勢いを感じる。
シマスズメノヒエ
日陰にはスゲの仲間をよく見かける。みんなよく似ているので分かりにくい。「どういう特徴で見分けているのか」知りたいと思う。ここに見られるスゲの名前はなんと言うのだろうか。図鑑で見るとアオスゲが一番近そうだ。確かなことを知るために検索表を検討しようと思っている。
アオスゲ?
公園の草地は広い。細かく調べると、思わぬ発見があるかも知れない。「小さな植物の名前が分かったらなぁ」とつくづく思う。
撮影:7月1日
記 平成26年7月4日(金)