公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マテバシイの果実(雌花が3つが集まり、1つの塊になる)

6月28日(土)
 
 浦島公園へぶらりと出かけた。最近はこの公園を利用する子供が多くなった。今日も沢山の子供が出ている。残念だが、ここは日陰が少ないので、大人は少ない。
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公園風景
 
 公園の道沿いにスダジイマテバシイが植えられている。スダジイの見ると枝先に果実がついている。久しぶりに見るせいか、大きくなっているように見える。スダジイマテバシイの類の果実は2年かけて成熟するという。今見ているのは、昨年結実したものになる。白色の小さな鱗片が沢山集まっている。その内側で果実がつくられている。
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スダジイの果実
 
 「1年経つと果実がどう変わってくるのか」と思い、今年の雌花のその後を見た。スダジイの雌花は1つずつが交互についている。いわゆる互生になる。その1つずつが果実に成長していく。
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スダジイの果実(互生している)
 
  マテバシイを見た。マタバシイは3つの雌花で1つの花のようになっている。この3つがそれぞれ果実になるので、3つの果実がかたまって1箇所についている。そして、この塊が互生している。
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3つの果実の塊が互生
 
 最初、大きな勘違いをしていた。マテバシイの果実が3個で1つの塊をつくるのを見たとき、「これが1つの花から出来る」と考えてしまった。マテバシイ1つの花に3つの花柱がある。「その花柱がそれぞれ果実を形成する」と考えてしまった。
 
 スダジイを見ると、果実は塊をつくっていない。「何故、マテバシイは塊をつくる」と考えてしまった。いろいろな資料を探したが、解答は見当たらなかった。原点へ戻って、もう一度写真を見直した。すると、スダジイの果実の先端に何かがついていることを見つけた。「これが花柱であったんだぁ」と思いついた。
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スダジイの果実の先端に花柱の残りがついている
 
 改めて、マテバシイを見直した。雌花は3つが集まり、1つの塊になっている。そして、それぞれの雌花に3つの花柱がある。
 1つの花柱が1つの果実を形成するのではなく、1つの花(3つの花柱がある)が1つの果実を形成するという初歩的な間違いに気がついた。
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雌花が3つが集まり、1つの塊になる
 
 
 
  記  平成26628日(土)