アカメガシワの雄花と雌花
6月23日(月)
先日来た時は草刈工事をしていて中へ入ることが出来なかった。この奥にはアカメガシワの樹がある。その後の様子が知りたかった。
今日は工事が終えていて、中へ入れるようだ。目指したアカメガシワを見ると、花が咲いている。手の届きそうな高さにあったので、枝をおろして花を見た。雄しべが沢山見える。雌しべを探したが、よく分からなかった。そこで、牧野植物図鑑を広げてみた。アカメガシワには雄株と雌株があると出ている。すると、今見ている花は雄花になり、この樹は雄株になる。
アカメガシワの雄株
花枝、柄には細かな毛が沢山密生している。雄しべの基にあるのは花びらでなく、萼であるという。この萼にも同じような毛が密生している。さらに、この萼は外側に反り返っているのが分かる。「萼は3つに裂けている」というので、数えることにした。しかし、余りにも細かいので、確認が難しい、接写写真で見る限りでは、裂けているところは分かるが、正確に数はつかめない。
雄花
雄株があるとすると、もしかしたら雌株もあるかもしれないと思った。ここにはアカメガシワの樹が3本ある。このうち2本は雄株であることが分かった。最後の細い1本にその可能性を託した。花は上のほうに咲いているようだ。あの高さでは手にとることは出来ない。アップ写真を手がかりにするしかない。写真を撮り、様子を見た。焦点がうまく合わない写真だが、雄花とは違っていることが確認出来る。
アカメガシワの雌株
いくつかに分かれた萼は赤みを帯びているようだ。その先に、雄しべとは全く違ったものがついている。多くは2つであるが、中には3つのものもある。これが雌しべ(花柱)になるようだ。牧野植物図鑑では、萼、花柱何れも3個となっている。
雌花
考察
アカガシワの雄花を捉えただけでも満足していたのに、いとも簡単にと雌花も捉えることが出来、吃驚している。「こんなこともあるのかぁ」と思っている。雄花については詳細を見ることが出来たが、雌花については未完成である。手の届きそうなところにある雌花を探したい。
撮影:6月19日
記 平成26年6月23日(月)